元セールスフォース宇陀氏も参画! コーナーストーン事業戦略「3つの柱」

[2017/03/13 12:45] ブックマーク ブックマーク

事業戦略「3つの柱」 - アドバイザリーボードの想い

コーナーストーン オンデマンドが提供するクラウド型タレントマネジメントソリューション「コーナーストーン」では、教育を中心に据え、人事プロセスをマネジメントする。人材のプロファイルの変容に併せて教育を行い、結果が出れば次のステップへと進む。各プロセスにおけるデータはクラウド上で一元管理される仕組みだ。

このコーナーストーンをいかに展開していくのか。飯島氏は事業戦略として3つの柱を挙げる。1つは「顧客満足度」だ。

「お客様によっては、取り組みの度合いによって機能をフルに利用できていないケースがあります。それはもったいない話です。そこで我々は、フレームワークを使って潜在的な課題を洗い出し、それを解決していくクライアントサクセスチームを確立して、本当の意味でのタレントマネジメントを実現してもらおうとしています」(飯島氏)

氏が2つ目に挙げるのは、「機会の創出」だ。これは、既存顧客の利用規模を拡大することだけでなく、新規の顧客にも裾野を広げていくことを指す。ターゲットは、従業員3,000名以上のグローバル企業だ。なかでも、製造業・流通業・金融業に照準を合わせる。飯島氏は「日立製作所が、社員一人一人をグローバルで戦える『プルの人材』に作り変えていくために、まず職位の統一から始めています。こうしたプロジェクトが動いたのは、社長自らが旗を振ったからです。他の製造業がこれに続いていくことを期待しています」と語る。

最後に飯島氏が「最も頼もしく思っている柱」として挙げたのが、今回設置されたアドバイザリーボードだ。その最大の意義は、コーナーストーン オンデマンド ジャパンが能動的に活動していくために、卓越した知見を持ったメンバーから経営の視点でアドバイスを得ることにあるという。

メンバーとして最初に紹介された野口氏は、米国IBMからキャリアをスタートし、米国企業の社長やCEOを歴任した後、現在は米国に在住しながら国内外の企業で社外取締役やアドバイザリーを務める。

InterBusiness Coporation 社長 野口芳延氏

「仕事柄、米国と日本の企業の違いをよく目にしますが、人材を世界レベルで最適化するために最初に必要なのは人材の棚卸しです。これまで、『人事は文化によって違うから』と各国に任せてきましたが、これだけ競争が激しくなるとそうは言っていられません。人材を棚卸ししてスキルセットを把握し、足りないところは教育して、それでも補えない部分は外部から雇わないといけません。モノ・金・情報というリソースを管理するのは人です。企業が勝ち残っていくには、グローバルで人材の全体最適化を図る必要があり、そのサポートをしようとしているコーナーストーンを私もサポートしようと思っています」(野口氏)

続いて紹介された宇陀氏は、元セールスフォース・ドットコム代表取締役社長として知られるが、そのキャリアをスタートさせた日本アイ・ビー・エム(IBM)では、当初、人事部の人事課に配属されたのだという。当時を振り返り、「IBMは、人材育成に積極的だった。そこでの経験から、『人材育成は重要だ』というのが自分のベースにある」と語る。

現在は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 チーフ・テクノロジー・イノベーション・オフィサーのほか、IT企業の顧問やアドバイザーなどを務める宇陀栄次氏

「最近の私の大きなテーマは日本の中小企業の強化、活性化です。1986年時点で、中小企業は約530万社ありましたが、昨年の時点では約380万社と言われています。過去5年の廃業の数は125万社です。その最大の理由は景気ではなく、後継者がいないことらしいんですね。明らかに良い会社でも後継者、もしくは買収する企業がいないというのが大きい。人材を育成することは後継者の育成になりますし、組織としてもきちんと人材育成されていれば、ほかの企業が買収を検討することにもつながります。人材を把握しながら育成していく仕組みを作ることは、日本の企業にとって本当に重要です。日本の企業をもっともっと強くしていく上で、お役に立てればと思っています」(宇陀氏)

最後に紹介された山口氏は、1975年に日立製作所に入社以来、長く人事に携わってきた。米国勤務などを経験した後、日立総合経営研修所 社長に就任。2011年からは日立製作所本社で人財統括本部 福統括本部長としてグローバル人財戦略を主導した人物だ。昨年、2014年4月から再任していた日立総合経営研修所 社長を退任した後、現在はEYアドバイザリーアンドコンサルティングのシニアアドバイザーも務める。そんな山口氏は「アドバイザリーボードへの関心を問われたとき、即座に『ぜひやらせてください』と言った」のだという。

EYアドバイザリーアンドコンサルティングのシニアアドバイザーも務める山口岳男氏

「グローバル人材の育成を通じて、システムやIT技術の重要性を痛感してきました。1980年台、日本の経営の強みは『年功制』『終身雇用制』『企業内組合』が3種の神器だと言われていましたが、今は『リーダーシップ』『パフォーマンス』『システム』です。リーダーを育成する仕組み、全体でパフォーマンスやエンゲージメントを高めていく仕組み、そして、それらをグローバルで支えるのがHR(Human Resource)システムなんですね。だから日立でもシステムを導入してきました。でも、多くの企業がそこまで行っていないと思います。日本の企業が強くなり、グローバルで戦って勝ち残れる企業になるように、3種の神器を備えた企業になるように後押ししていきたい。これまで自分が苦労したり、実感したりしてきたことや、課題をどうやって克服してきたかを(アドバイザリーボードの)メンバーとして皆で一緒に議論し、最終的には強くなる企業を増やしていきたいと考えています」(山口氏)

3名の言葉を受け、飯島氏は「グローバルの知見、クラウドビジネスの知見、人事そのものに対する深い知見は、我々、そして私自身を助けてくれる大切な存在だと捉えている」と説明。

宇陀氏(左)、野口氏(中央左)、飯島氏(中央右)、山口氏(右)

「我々のチームが、日本企業がグローバルに戦える企業に生まれ変わる際の一助になることを切望しています。繰り返しますが、タレントマネジメントは今年が元年です。知見・経験値の高い方々の力を借りながら、スピーディに進めていきたいと思います」(飯島氏)

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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