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CM制作会社「AOI Pro.」が野球VRコンテンツに挑戦した3つの理由

[2017/01/21 08:00]徳原大 ブックマーク ブックマーク

「制作ノウハウで言えば、フィルムの時代から、レンズの使い方を学んでいます。いくらCGを作り込んでも映像の見せ方というのは、一朝一夕で身につくものではない。日本の映像制作のキーマンたちが溜めてきた知見、例えば『この映像シーンでは、ワイドレンズ』『こちらではデカ玉』といったレンズ効果の出し分けによって、受けての印象がガラッと変わります。そこが最終的に受け手の感動の違いに繋がるはずです」(松井氏)

ほかにも、NTTデータの記事でも触れたように「バッターボックスから観客席が見えすぎる問題」をAOIも認識しており、「ヌケ感」や「ボカシ」を培ってきたノウハウで上手く適用していくそうだ。

「東京都内ではさまざまなVR体験施設が立ち上がっていて、一部には野球コンテンツを提供しているところもあります。ゲーム会社さんのコンテンツとはまた違った印象を与えるのがVR DreamMatchだと思っています」(松井氏)

また、もう一つの強みとして挙げた「ライツ」はCM制作を長年手がけてきたパイプを活かし、コンテンツのコアとなるプロ選手の肖像権の利用が望める点だ。

「ユーザーの心を動かす大切なものは『似たもの』ではなく『本物』です。私たちはかねてよりそうしたお客さまと直接やり取りをしてきましたから、安全に、そして大きくコンテンツを調達できると思っています。また、パイプを活かしてスポーツコンテンツであれば『スポーツ用具に実際のメーカーのロゴを使用する』といった展開も考えられますし、いかにユーザーを楽しませるか、そして事業としても成り立つ方向性を見いだせると考えています」(松井氏)

今後はSteamでのコンテンツ配信を計画しているほか、その他デバイスでの展開も検討しているという。また、その完成度の高さからNPBの数球団からファンサービスとして活用を打診されている。

「もちろん、ほかのスポーツやスポーツに限らない展開も考えています。例えばサッカーであれば足元にセンサーを付けてインタラクティブな反応を活かしたコンテンツができますし、VRという『仮想空間』であることを活かして、さまざまな観光地に『どこでもドア』を使うように移動できる体験コンテンツも良いでしょう。それこそ観光地の体験であれば、私たちの映像制作ノウハウがかなり生きてくると思っています」(松井氏)

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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