アバントのグループ企業ジールは1月18日、総合スポーツ用品メーカーのミズノが、オラクルのBIソフトウェア製品群「Oracle Business Intelligence Foundation Suite」を採用し、新予算編成システムを構築した事例を発表した。

同製品群は、ダッシュボードやレポーティング、予測分析など、BIに求められるさまざまな機能を1つの統合プラットフォーム上で提供するというもの。

ミズノでは、社内のあらゆる業務において、全てのユーザーがデータを積極的に活用するための基盤を実現したいと考えていた。その構築にあたっては、分析の深さや汎用性を重視しつつ、レポート作成から自由分析に至るまで、柔軟性を持って行えることが要件だったという。

これらの要件に基づき、ジールでは、Oracle Business Intelligence Foundation Suiteを構成する分析シミュレーション用多次元データベース「Oracle Essbase(以下、Essbase)」と、BI分析基盤「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus(以下、BIEE)」を組み合わせたシステムの構築を提案。採用に至ったとしている。

新システムでは、Essbaseで登録・計算された結果を基に、BIEEでWebレポートを作成し、Essbaseと基幹システムの両方のデータを1つの画面上で表示するといったことが可能となった。

また旧来は、直営店舗の売上を見たい場合、かなりの深度までドリルダウンしなければならなかったが、新システムの導入後は、検索をかければすぐに各種報告資料を閲覧できるようになった。容易な操作でExcelへのエクスポートも行えるという。

予算編成システムを整備し、利益率などのより正確な見える化を実現したミズノでは、企業全体で新事業に注力する体制が整ったとしている。