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業績好調の影にIoTの姿アリ! 最高売上を更新し続けるスシローの舞台裏

[2017/01/18 12:35]山田井ユウキ ブックマーク ブックマーク

回転寿司を管理する!? ICチップが果たす「2つの役割」

回転すし総合管理システムが本領を発揮するのはここからだ。

同システムでは「提供する寿司」をコントロールするため、寿司皿の個別管理を行っている。具体的には、寿司皿の裏にICチップを埋め込み、それをレーンの4カ所に設置されたセンサーで読み取ることで、「今、どの寿司皿がいくつレーン上に流れているのか」を把握しているのだ。

ポイントになるのは、寿司皿の前を流れる「サンプル札」(寿司の写真の札)を載せた皿に埋め込んだICチップ。例えばレーンの上流において、先に流された「マグロ」のサンプル札と後から流された「イカ」のサンプル札の間に3枚の皿があるなら、その3皿はマグロだと判断できる。これをレーンの最下流のセンサーで読み取った時、サンプル札の間の皿が2皿に減っていれば、「マグロが1皿売れた」というわけだ。この方法なら、皿ごとに異なるICチップを埋め込む必要がない上に、どの位置で売れた(皿がピックアップされた)かもわかる。

「皿1枚ごとにデータを書き込むことも検討しましたが、皿を補充する度にデータを書き込むのでは、オペレーションが滞ってしまいます。このサンプル札を使った方法が、キッチン内の手間を減らす上で最適なのです」(坂口氏)

また、「このシステムには2つの役割がある」と坂口氏は説明する。

「1つは鮮度管理です。スシローでは、ネタの種類に応じて『皿を排除するまでの距離』が決まっています。ICチップで管理することにより、一定距離を進んだ皿を自動的に排除するシステムを導入しています」(坂口氏)

もう1つの役割は「注文管理」だ。先ほどの顧客案内システムのデータと合わせると、店内のどのレーンに何人の顧客が座っているかや、どの寿司皿が何枚売れたのかが、キッチン内にいてもわかるようになっている。そのため、必要な寿司の量を把握してすばやくレーンに流すことができるのだ。

「もしも品切れが発生した場合は、それをシステムに登録することで、タッチパネルはもちろん、アプリから申し込めるテイクアウトメニューからも消える仕組みになっています」(坂口氏)

つまり、在庫データをシステム全体で共有することで「注文できたのに品切れしていた」といった事態を防いでいるというわけだ。スシローでは、このICチップによる管理システムを2002年から導入している。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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