今後を担うコア人材、求められる「6つのスキル」とは?
内山氏は、これからのIT部門を担うコア人材に求められる6つのスキルとして「ビジネス志向」「グローバル志向」「アーキテクチャ志向」「マネジメント志向」「分析志向」「技術志向」の6つを挙げる。
しかし、これらのスキルを全て備えた人材はそういるものではない。
「メンバーがそれぞれ得意分野を持ち、チームとしてどう伸ばしていくのかを考えることになります。例えば、自社が海外に注力しているならグローバル志向の高い人材が8割欲しいといったように、組織として何を重視するか、そのなかで個人に何を期待するかを明示することが必要です」(内山氏)
氏は、6つのスキルのうち「分析志向」の成熟度を高めるためのIT部門の役割について言及し、分析は「大衆化」と「高度化」の2軸で考えることが必要だと説明する。データサイエンティストやアナリストと呼ばれる人材を育てることも重要だが、「それ以外の従業員はレポートを待っているだけ」ではビジネスのスピードが上がらない。一人一人が相応の分析スキルを持ち、自分である程度の意志決定・仮説検証を行えれば、全体の分析精度は向上する。
一方、方向性として高度化を目指すことも不可欠だ。「おそらく今後はAIの力を借りつつ、人間の知恵とマシンの学習によって、さらに高度な『知恵比べ』のビジネス競争になっていくでしょう」と内山氏は予測する。
経済パラダイムの転換点に来ている今、企業は現在保有する優位性が有効なうちにデジタルビジネスへの布石を打っておくことが急務だ。また、このデジタル化の潮流は企業ITにも大きな影響を与える。「ユーザー企業におけるIT活用の目的は、企業ITの部分ではなく、直接的なビジネス効果が得られる部分に大きくシフトする」とは内山氏の弁だ。当然、予算もそちらに多く配分されることになるだろう。
「分析志向を目指すIT部門の活動は、これまでのような環境整備には留まらず、経営者・事業責任者の啓発や現場スタッフの教育、ビジネスにおけるデータ活用シーンの提案や専門的なアドバイスを行うことまで求められるようになります」(内山氏)
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