Googleが提唱する新採用戦略とは? 想像とは真逆の就活実態も - ヒューマンキャピタル 2016

[2016/07/22 09:00]齋藤公二 ブックマーク ブックマーク

ソリューション

WebサービスやSNSなど、企業が人材にダイレクトにアプローチできる手段が普及したことで、人材採用のあり方が変わりはじめた。一括採用という独特の慣習が続く新卒採用市場にも少しずつ変化の兆しが現れている。

6月8日~10日に開催された人事、総務、経営向けイベント『ヒューマンキャピタル 2016』にて実施された講演『グーグルと考える攻めの新卒採用戦略』では、Googleの検索データやi-plugの「OfferBox」サービスなどから読み取れる学生の動向や新卒採用の新たな潮流が解説された。

就職活動、企業の想定と実際の活動は逆

グーグル 新規顧客開発本部 人材業界担当 藤澤 潤 氏

最初に登壇したグーグルの新規顧客開発本部 人材業界担当 藤澤 潤 氏は、就活生によるGoogleの検索データを分析し、就活の実態は一般に想定されているものとは異なる様相になっていることを紹介した。

一般に想定されている就職活動の流れは、「自己分析」からスタートし、「業界研究」、「企業研究」と経て、エントリーするというモデルとなる。2017年卒の場合、選考開始時期が6月からだったので、エントリーは春休みに入る3月から、企業研究はその半年前の9月から、業界研究や自己分析はさらにその数カ月前からというスケジュールが一般に想像されるものだ。

このスケジュールに沿うと、想定されるGoogle検索結果は、自己分析、業界研究、企業研究に関するテーマが順番にピークを迎えることになる。

「ただ、就活生の実際の検索行動は想定とは大きくかけ離れていました。まず、企業研究が年明けの1月から急上昇していき、3月にピークを迎えます。それに合わせるように自己分析がゆるやかに伸びていき、3月にピークを迎えます。一方、業界研究は2月にかすかなピークがあるだけで全体的に低調でした」(藤澤氏)

すなわち、実際の流れは、企業研究、業界研究、自己分析とまったく逆だったのだ。

「このことからわかるのは、就活生は今までの人生で見聞きしたことのあるような”ファン企業”のみに注力しているということです。1月から2月にかけて、企業名で検索し、数社のファン企業を決定します。3月にエントリーすると、ファン企業を重点的に研究し、ファン企業の選考対策としての自己分析に取り組みます。業界研究はそれほど熱心には行っていません」(藤澤氏)

グーグルが提唱する新採用戦略「ファン企業化」

企業の採用戦略は、こうした実態をうまく捉えきれていない。

そこでグーグルが提唱する新採用戦略が「ファン企業化」だ。具体的には、企業名検索を発生させることで、優先的企業研究の対象にする。

そのための施策はいくつかあるが、藤澤氏は、「採用したい層の学生のスマートフォンに向けて」「情報と感情の詰まった動画を届ける」という2つを紹介した。

例えば、「個別指導の明光義塾」を展開する明光ネットワークジャパンでは、生徒と講師に密着した合格ドキュメンタリームービーを作成。YouTube動画広告として拡散することで、採用サイトへのアクセスを前年同月比179%、問い合わせ数同135%という成果を出すことができたという。

>> 企業から学生に直接オファー

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WebサービスやSNSなど、企業が人材にダイレクトにアプローチできる手段が普及したことで、人材採用のあり方が変わりはじめた。一括採用という独特の慣習が続く新卒採用市場にも少しずつ変化の兆しが現れている。

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