【連載】

山口健太のモバイルデバイスNEXT

【第9回】法人向けWin10スマホ「VAIO Phone Biz」を使ってわかったこと

[2016/04/25 11:30]山口健太 ブックマーク ブックマーク

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4月22日、VAIO初のWindows 10 Mobileスマートフォン「VAIO Phone Biz」が発売された。2月4日の正式発表以降、発売まで3カ月近くを要したものの、現時点ではWindows 10 Mobileとして国内最強スペックを誇ることで注目を集めている。

4月22日に発売開始となった「VAIO Phone Biz」

モデル名に「Biz」が付いたこともあり、法人向けというポジションが明確になっている。だが、VAIOによるオンライン直販や家電量販店、楽天モバイルなどでも発売されており、個人でも問題なく購入できる。

果たしてVAIO Phone Bizはどのような端末に仕上がっているのか、発売前に試用する機会を得たのでレビューしてみたい。

VAIOロゴを中心に高い精度に仕上がっている金属ボディ

VAIO Phone Bizを手に取ってすぐにわかるのが、質感の高さだ。VAIOのロゴは高い工作精度で彫り込まれており、所有感を満たすポイントになっている。特にVAIOシリーズのPCを使っているユーザーなら、統一感のあるデザインに満足できるはずだ。

本体背面はわずかにカーブを描いており、5.5インチという大画面ディスプレイを搭載しながらも持ちやすい。

高品質な彫り込みのVAIOロゴ

本体背面はカーブを描いており持ちやすい

デザイン性を求めたWindows 10 Mobileには、トリニティの「NuAns NEO」もある。NuAns NEOは木材や革、布といった自然の素材感を強調していたのに対し、VAIOは金属的な質感を前面に出している。どちらが優れているというわけではないものの、薄く先進的なスマートフォンを求める人には、VAIOが向いていると言える。

ただ、本体を隅々まで観察していくと気になる点も目についた。アンテナと思われる樹脂製部品の接合部を見ると、段差のある部分とない部分があった。いわゆる「格安スマホ」なら許容範囲と言えるほど細かな点だが、高いデザイン性を売りにしているVAIOだけに、細部までこだわってほしいところだ。

樹脂と金属の接合部分には気になる点も

本体を使っていて気になるのは、電源ボタンの遠さだ。本体に向かって右上端にあり、間違って押すことがないというメリットはあるものの、電源を入れるのに両手を使わざるを得ない場面が多かった。

電源ボタンが本体右上にあり、遠く感じる

ケーブルを忘れても大丈夫というmicroUSBの安心感

VAIO Phone Bizは基本性能も高い。CPUは国内向けモデルとしては最上位のSnapdragon 617を、メモリーはNuAns NEOよりも多い3GBを搭載する。Continuumを利用中に次々とアプリを起動しても、余裕がある印象だ。

Continuumの利用例。HDMIアダプターにはVAIOが推奨するアクションテックの製品を利用した

無線接続によるContinuumは、おおむね問題なく利用できた。だが、画面切り替え時に描画が少しもたついたり、ノイズが乗ってしまったりする点は気になった。また、アプリのContinuum対応にも課題を残しており、ExcelやWordといった標準搭載のアプリのほかに、TwitterやFacebook、LINEの公式アプリなど一部にとどまっている。

インタフェースの特徴としては、一般的なmicroUSB 2.0を採用する点が挙げられる。先進的なイメージのあるVAIOだけに、他機種のように「USB Type-C」を期待する向きもあるだろう。だが、USB Type-Cはまだ実用性が低いという問題もある。

インタフェースは一般的なmicroUSBで、安心感がある

スマホやモバイルバッテリーなどは、まだ充電にmicroUSBを採用する機種がほとんどだ。そのため、USB Type-Cのスマホを使う場合、ケーブルか変換アダプターを余分に持ち歩く必要がある。万が一忘れた時は、持っている人や売っている場所を探すのに一苦労するだろう。

Snapdragon 617ではUSB 2.0止まりのため、有線接続のContinuumに対応できないことも相まって、microUSBを採用したのはかなり現実的な判断と言える。

Continuum評価用の端末としてもおすすめ

このようにVAIO Phone Bizは、これまでに国内で登場したWindows 10 Mobileの中で、デザインも性能も最も高いレベルにある端末と言える。法人向けを想定した製品とはいえ、まずは個人で試したいというIT管理者などにもおすすめできる。

Snapdragon 617を搭載している点では、トリニティの「NuAns NEO」に遅れを取った感はある。だがVAIO Phone Bizはより幅広い地域に展開しており、実際に手に取って試せる機会は多くなりそうだ。

5万4800円(税別)という価格はどうだろうか。NuAns NEOはカバーを入れて4万円台前半で購入できることもあり、VAIO Phone Bizのほうが基本性能が高いことを考慮しても、若干の割高感はある。夏にはHPのハイエンドモデルの登場が見えているだけに、もう一段値下げされれば、より買いやすくなるだろう。

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