ジュニパーネットワークスは10月2日、NECネッツエスアイ(以下、NESIC)が、同日から販売を開始する工場向けネットワークモニタリングソリューション「FAネットワークモニター」に、ジュニパーネットワークスのクラウド運用管理/パフォーマンス最適化ソフトウエア「AppFormix」と、オンプレミス型マルウェア対策製品「Juniper Advanced Threat Prevention(JATP)」を採用したと発表した。

多くの工場内システムではネットワーク化が進んでおらず、スタンドアロンで稼働しているために稼働中/静止中の機械の状況の把握が難しいことのほか、工場ごとにセキュリティレベルが平準化されていないことも課題視されている。

こうした状況を踏まえ、NESICは今回、同社が販売開始するFAネットワークモニターにAppFormixとJATPを採用し、ネットワークの稼働状況とセキュリティ脅威の可視化を実現するとしている。

FAネットワークモニターのアーキテクチャ

ネットワーク基盤の安全性を維持するために採用されたAppFormixは、マルチクラウド環境をエンドツーエンドで可視化して、運用の簡素化/効率化/インテントベースの分析機能を提供する。これにより、工場内に配備された機器の故障予測やトラフィック予測ができるようになり、機器の予防交換と最適なネットワークのキャパシティプランニングが可能になるという。

また、JATPは、高度な機械学習と動作分析テクノロジーによって、既知/未知の脅威をほぼリアルタイムに検知し、分析/防御を実行するというもの。セキュリティ運用の自動化/効率化を推進することで、専任のセキュリティ担当者を配備するのが難しい工場内のサイバーセキュリティを強化する。

ジュニパーネットワークスは今後、FAネットワークモニターを通じてNESICとの協業を推進し、工場のIoTトラフィックの増加にも対応可能な安全性の高い工場ネットワーク基盤の構築を支援するとしている。