Cylance Japanは7月28日、沖縄科学技術大学院大学(OIST)がエンドポイント向け次世代マルウェア対策製品「CylancePROTECT」を導入したと発表した。

同製品は、AI(人工知能)の活用により、未知のマルウェアが実行される前にエンドポイント上で高精度に検知・隔離するというもの。サイバー攻撃に対し、予測型の防御を行える点を特徴とする。

これまでOISTでは、シグニチャ型のアンチウイルスソフトを導入していたが、標的型攻撃メールの受信やランサムウェア、アドウェアの感染ケースが発生したため、新たな対策を検討。複数のソフトウェアを検証した結果、2016年11月にCylancePROTECTを選定し、2017年1月に事務職員と研究者が利用するエンドポイントに導入した。

選定にあたっては、他製品と比べてマルウェアの検知精度が高かったことやシグネチャ更新が不要なこと、クラウドベースでクライアントを管理できることなどが決め手になったという。

OISTのCylancePROTECT利用イメージ

導入により、2017年5月に150カ国・23万台以上のコンピュータが感染したランサムウェア「WannaCry」が話題になった際も、OISTではシグネチャファイルの更新状況の確認作業などに振り回されることなく、学内に安心感を与えることができたという。OISTでは、今後、より広範囲なエンドポイントに展開することを計画中だとしている。