NTTドコモは8月6日、黒島観光協会が「ドコモおくダケWi-Fi」を導入したと発表した。

黒島観光協会では、観光客の満足度向上のため、公衆Wi-Fiサービスの提供を検討。黒島には光回線が通っていなかったため、新たに公衆Wi-Fi用の回線を開設することも考えられたが、導入費用がかさむことから実施には至らなかった。

また、同協会では観光の窓口となる「黒島ウェルカムハウス」のほか、メインスポットである重要文化財「黒島天主堂」の付近でも公衆Wi-Fiを使えるようにしたいと考えていたため、歴史的な建造物を配線工事などで傷つけずに済む方法が模索された。

ドコモおくダケWi-Fiは、ドコモのモバイル回線を利用し、機器を置くだけでキャリアフリーの公衆Wi-Fi環境を導入できるサービス。アクセスポイント用の電源を確保できれば、配線工事不要で利用することができる。

ドコモおくダケWi-Fiの利用イメージ

そこで、同協会ではドコモおくダケWi-Fiを採用し、黒島ウェルカムハウスと黒島天主堂に設置。多くの観光客がこれを活用して、帰りのフェリーを待つ間に黒島で撮影した写真をSNSにアップしているという。黒島観光協会では、その写真がより多くの人々の目にとまり、黒島の魅力の訴求につながることを期待するとしている。