京都岡本記念病院、SDNを活用したネットワークを構築 - 変更にも迅速に対応 [事例]

[2017/02/02 12:35] ブックマーク ブックマーク

SCSKと日本電気(NEC)は2月2日、京都岡本記念病院にSDN(Software-Defined Networking)を活用した院内ネットワークを構築したと発表した。

京都岡本記念病院は、医療設備の充実や診療科の拡大、医療スタッフの大幅増強を目的として、放射線治療センターや屋上ヘリポートなどを備えた新病院(病床数:419床)を建設した。その際、診療科の拡大や医師の増加といった計画と並行して建設が行われたため、追加される診療科や、どの部屋にどの科が配置されるかなどが不確定な状態で進められたのだという。

こうしたことから、新病院では、建設途中もしくは建設後でも、経路追加や設定変更へ柔軟・迅速に対応できる院内ネットワークの構築が求められた。また、要件として24時間365日の安定稼働やセキュリティの確保も必須となっていた。

今回構築されたネットワークは、NECの「UNIVERGE PFシリーズ」を用いたSDNで統合。1つの物理ネットワークに、電子カルテ系システムと情報系システムの2つの仮想ネットワークを設定し、それぞれを論理的に分割することで、シンプルなネットワーク構成でセキュリティを担保する。

また、ネットワークの追加や設定変更をSDNコントローラから一括して行えるため、診療科の追加やレイアウト変更に伴って発生したネットワークの変更要請に対し、迅速に対応できたとしている。

さらに、院内で使用する機器のMACアドレスや無線認証アカウントを事前にSCSKの認証アプライアンスサーバ「RADIUS GUARD(ラディウス ガード)」に登録。有線LAN端末はMACアドレスごとのVLAN割当てを行い、無線LAN接続ではRADIUS GUARDでSSIDごとにIEEE802.1x認証を行って無線コントローラでSSIDごとにVLANを割当てる。これにより、院内の機器をどこに移動しても自動的に所属するVLANにマッピングされ、ネットワークに接続して利用することが可能になった。

ネットワーク構成図

京都岡本記念病院では、将来的にSDNを活用した来院患者向けの無線LANサービスの開始を予定するほか、WANの領域までSDNを拡大し、地域の診療所やクリニックとセキュアに患者情報を共有できる仕組みの構築を目指す。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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