ジュニパーネットワークスは6月2日、IDCフロンティア(IDCF)が提供するクラウドサービス「IDCFクラウド」において、東日本と西日本の提供地域(リージョン)同士をセキュアな閉域網で接続する「リージョン間接続」機能を拡張するため、同社の3Dユニバーサルエッジルーター「MXシリーズ」を導入したと発表した。

IDCFの「プライベートコネクト」サービスのネットワーク概要

IDCFは、クラウドやオンプレミスに分散されたITリソースを収集し、利用者がコントロールしやすいIT環境の実現を推進している。その一環として、「IDCFクラウド」の顧客設備や他社のデータセンター間をセキュアに接続する「プライベートコネクト」機能を2012年より、1,000km以上離れた東西リージョン間のクラウドをセキュアな閉域網で接続する「リージョン間接続」を2016年より提供している。

「リージョン間接続」の開発において、課題となっていたのはネットワークの管理機能。これまでは対応すべき顧客数、VPN数、管理工数が限られていたが、クラウドサービスが広まるにつれて負荷が増加し、手作業だけでは困難になったという。

今回IDCFは、MXシリーズに搭載されるJUNOS OSでポータル画面から東西リージョン間の接続を可能にする新たな「リージョン間接続」機能を開発。従来はリージョン間のネットワーク接続で、VPN接続の設定に数日かかっていたのが、導入後は1分で済むようになった。