日本ヒューレット・パッカード(HPE)のグループ企業であるHPE Arubaは5月16日、花園大学(本部・京都市)の学内向けた無線LANネットワークを提供したと発表した。

今回、花園大学では、HPE Aruba製のコントローラ内蔵のアクセス・ポイント(IAP)を95台と、無線LANの利用状況をを可視化するAruba IAPを導入した。

導入の目的は、生徒がスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末などを学内で利用して学修するための支援など。教室や事務局、研究室、食堂などにArubaIAPを設置し、100名規模でのアクセス集中に耐え得ることを期待している。

また、授業の出欠確認、ラーニング・コモンズ(学修支援のための共有空間)での電子黒板、モバイル機器活用のインフラ、授業内で使う大学ポータル上のSNS、他大学とのWebミーティングなどにも無線LANネットワークを活用する。

Aruba IAPは、無線状況の可視化や設定変更などに対応しやすい集中管理を、無線LANコントローラを別途導入することなく実現できるという特徴がある。また、Aruba AirWave統合ネットワーク管理を利用することで、現場状況を簡単に把握でき、ログの取得による利用状況を分析できる。

セキュリティ機能は、複数のSSIDに応じて応じてアクセスを詳細に制御し、Radiusサーバを経由してVLANを分けられる。必要に応じて逐次ゲストに開放することも可能だ。

同大学では、今後、無線LANネットワークを活用し、災害時のWi-Fi解放、教育研究機関間におけるWLAN相互利用を可能にするeduroamへの積極対応、障害をもつ学生などICTを活用した最適な学修環境の整備・提供なども行うとしている。

学長の丹治光浩氏は「今回構築した無線LAN環境を活用することで、タイムラグの発生なくよりレスポンスの良いフィードバックやコミュニケーションができるようになった」とコメントしている。