リーダー1人とフォロワー2人の発掘――。
これからのマーケティングで、最も重要になりうる初期作業の1つだという。
第99回 IT Search+スペシャルセミナーのテーマは「コミュニティマーケティング」。国内マーケティングの成功事例として挙がることの多いAWS(Amazon Web Services)においてマーケティング本部長を務めた小島 英揮 氏が登壇し、具体的なノウハウを披露した。
コミュニティ成長のためのマジック3
コミュニティマーケティングとは、その名のとおり、コミュニティを立ち上げ、ファンを醸成していくマーケティング手法だ。目的・理念などの関心軸を共有できる場を作り、強いファンを育成し、指数関数的にリーチできるユーザーを増やしていく。
小島氏は講演の中で、「コミュニティ成長のためのマジック3」として以下の3つのポイントを紹介した。
- 原則 : 3つのファースト
- 顧客 : 3つのレイヤー
- 方向 : 3つの成長軸
原則では、「コンテキストファースト」「オフラインファースト」「アウトプットファースト」を挙げる。注目すべきは、コミュニティに対してアウトプットを促す点。商品やサービスの認知が爆発的に広がるうえ、新たな顧客の獲得、コミュニティの拡大へとつながる重要なポイントだ。
一方、顧客においては、「リーダー」「フォロワー」「ワナビーズ(wanna be)」の3層があると解説。アウトプット能力の高いリーダーだけでなく、リーダーに追随して後押しできるフォロワーの存在が大切で、「少なくともリーダー1人とフォロワー2人が必要」と力説した。
その他、「もしファンを見つけられないのであれば、製品のカイゼンが先決」など、足元を見直すきっかけを与えるトピックスが多数披露された。
同講演のスライドを以下のリンクから無償提供しているので、興味のある方はご覧になってほしい。
講演資料の内容
講演資料は全51ページ。コミュニティマーケティングとは何かという解説から始まり、成功に導くポイントを紹介しています。
マーケティングでお悩みの方は、ぜひお目通しください。
<PDF内容>
- コミュニティマーケングのポジション
- Whoからスタートすべき
- コミュニティマーケングが注目される背景
- 既存のマスマーケティングの限界
- コミュニティ成長のためのマジック3
- 原則 : 3つのファースト
- 顧客 : 3つのレイヤー
- 方向 : 3つの成長軸
- フォロワーがリーダーを作る
- コミュニティ成長のための3軸
- 「口コミ」で、B2Bに効果があるのか?
- もし、ファンがいなければ…
……など