AI実証実験で見えた、これからのマーケティングの姿 - Repro 平田代表

[2018/11/27 08:00]周藤瞳美 ブックマーク ブックマーク

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AI活用の実証実験から見えてきたこと

Reproでは、これまで蓄積してきたモバイルアプリのユーザー属性や行動データを活用すべく、AI・機械学習の研究開発チーム「Repro AI Labs」を立ち上げ、マーケティングの自動化に向けた取り組みを進めている。

たとえば、プッシュ通知を配信する時間の最適化。一般的にプッシュ通知は、対象のアプリにおいてユーザーが最も閲覧するであろう時間帯に一斉実行される。しかし、AIを活用すると、ユーザーそれぞれにとって最適な受信時間を個別に導き出すことができる。

実証実験ではこの機能を利用し、深夜や早朝の時間帯まで含めて別々にプッシュ通知を配信した結果、開封率が27%向上するといった成果も出ているという。

また、少年ジャンプ+との実証実験では、アプリから離脱しそうなユーザーをAIで予測するという検証を行い、約90%の精度で予測することに成功している。さらに、予測されたユーザーに対して、アプリ再訪を促す特典付きのプッシュ通知を配信することで、離脱を防ぐことが可能であることもわかっている。

「いつ(When)、誰に(who)、どのように(how)アプローチすれば良いかということは、AIを使えば瞬時にわかります」と説明する平田氏。ただし、クリエイティブやコピーライティング、キャンペーンの考案などは、まだAIには置き換えられないと考えている。

「人間の付加価値となるのは、何をユーザーに提供するかといった”What”の部分です。ここに人間が注力していくべきであるということは、実証実験を重ねるたびに確信に変わってきています。AIが仕事を奪うという声もありますが、マーケティングにおいては、人間はより付加価値の高い仕事に集中できるようになっていくと考えています」(平田氏)

AIを強化し、グローバル展開に向けて飛躍を

Reproとしては、今後もAIをさらに強化していく考えだ。そして、3年以内にグローバルのマーケティングツール領域においてReproは必ずトップ3に入る、と言い切る。そのためにはとにかくデータ量が必要だという。

データ量にこだわる理由について平田氏は、「データの量が増えると、AIの精度が向上し、より良い機能につながるというサイクルができるためです。売り上げも重要ですが、Reproとしては、世界中の人々のデータをどれだけ集められるかということにこだわっています」と説明する。

今後は、海外企業のM&Aなども視野に入れながら、本格的なグローバル展開に乗り出す予定だ。

「Reproを通して、日本人の国際的な評価を引き上げていきたいと考えています。起業家の視点でいうと、そのためには、外貨を獲得できる国産サービスをつくってグローバルのマーケットシェアを獲得していくことが重要です。そして、それに続くサービスをつくっていきたいという野望を持つ後進を育てていきたいのです」(平田氏)

平田氏が実現したいのは、「企業からの通知をユーザーが不快に思わない、気持ちの良い世界」。AI活用によって、マーケティングをその理想的な環境に近づけていくことが、これからのReproの使命となる。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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