筆者は昨年末に某音楽イベントで#Snsnapを初体験しました。InstagramとFacebookにアップしたところ、普段より多い「いいね!」がつきました(なぜかFacebookの年上男性たちからの反応がすこぶるよかった)

最近「インスタ映え」という言葉をよく耳にします。Instagramのメインユーザーであるミレニアル世代以外にも、フォトジェニックでInstagramにアップしたくなるような写真を指す言葉として、広く使われるようになりました。

それを裏付けるように今年に入り、女性ファッション誌がこぞって「インスタ映え」特集を組んでいます。20代女性向け雑誌「CanCam」が2017年2月号(2016年12月発行)でインスタ映えする撮影テクニックを特集し、付録に自撮りライトをつけたところ、SNSで話題となりあっという間に完売。2017年7月に再度特集を組むほどのヒット企画となりました。今や他誌もこぞって類似特集を組み、自撮りライトから背景用シートまで、インスタ映え関連の付録をつけています。

今や「インスタ映え」は、トレンドに敏感なインスタ女子にとっての必須スキル。拡散力のある彼女たちは、プロモーションを行う企業にとっても重要なターゲットとなっています。

そんなインスタ女子の間で話題となりつつあるのが、スタートアップ企業のSnSnapが提供するさまざまなフォトサービスです。今回、SnSnapのすべての製品を体験できる発表会を取材しました。

ついSNSでシェアしたくなるフォトサービス

「#SwingSnap」は、8台のカメラで撮影したデータを合成し、3秒ほどのMP4動画を生成する”動く3D写真”。複数のアングルから撮ることで、立体的で臨場感のある動画に仕上がります。クラッカーや花びらなどの動きがある小道具を使えば、世界が一瞬止まったような不思議な動画となり、インスタ映えも抜群です。

映画「マトリックス」で、主人公が弾丸を避ける有名なシーンで使われたバレットタイム技術に近いイメージです

「Girls Award」といった女性向けファッションイベントや、Audi Q2発表会などに導入されています

「#MirrorSnap」はフレームやアニメーションのついた画像・動画を撮影でき、その場で利用者に撮影データを送信できるサービスです。動きながら撮影すると、再生と逆再生を繰り返すバウンス動画になります。「#SwingSnap」に比べ設置スペースが少なく済むため、ライブハウスや店舗などの一角にも設置しやすいとのこと。

「#MirroSnap」のディスプレイ周りをライトで囲むなど、「盛れる」工夫も欠かせない。上位機種の「#MirroSnap PRO」は写真、動画、フォトカードプリントに対応する

最近では読売ジャイアンツと年間契約を結び、試合の合間、東京ドームのデジタルサイネージに「#MirrorSnap」で撮った写真を映し出す演出を行っています。

また今回は新製品となる「#WARP」がお披露されました。全面グリーンバックで内装されたボックスに入り、360度カメラを使用して撮影。その名の通り、まるで憧れの街やアニメの世界へ、瞬時にワープしたかのような360度写真を生成できます。

今回のテーマは「宇宙」。緑色に着色された椅子に座りポーズを取ると撮影されます。自撮りで培った盛るスキルが生かせないスタイルだったため、ポージングに苦戦しました

Instagramは360度写真の投稿に未対応のため、写真を時計回りにぐるりと一周する8秒ほどのmp4動画をアップロードします。こちらも撮影後すぐにデータをダウンロードし、そのままSNSに投稿できる仕様です。

背景のシチュエーションによってはパンツスタイルが望ましいかと。他にもグリーン系の洋服が背景と同化して透けてしまうなど、ファッションの制約を感じました。今後の改善に期待です!

どの機種にしろ、撮った人たちがついSNSでシェアしたくなる、キャッチーで臨場感のあるコンテンツに仕上がります。