Faber Companyは8月16日、阪急交通社がAI(人工知能)を活用したコンテンツマーケティングツール「MIERUCA(ミエルカ)」を導入したと発表した。

国内・海外旅行を提供する阪急交通社では、公式サイト内に「テーマ・目的から旅行を探す」カテゴリーを設けている。同カテゴリーでは、「目的地はまだ決まっていないが、どこかに旅をしたい」というユーザー向けに、季節・目的別のおすすめを特集として紹介。各特集ページでは、目的地の歴史や魅力、推奨ルートだけでなく、「写真を撮りたい」「食を堪能したい」といった、ユーザーのニーズに応じたコンテンツを掲載し、ツアー申込みへと誘導している。

このニーズを読み解く機能の精度を上げ、コンテンツの質を向上させるためにMIERUCAを導入。選定にあたっては、他社の導入事例やコンテンツ制作をサポートする機能の豊富さが決め手になった。

導入により、ユーザーがどのような検索をし、何に興味を持ってサイトの各ページに訪れるのかを社内で深掘りできるようになったという。

例えば、「立山黒部アルペンルート」の特集ページを充実させるため、「アルペンルート」を検索したユーザーの検索意図をMIERUCAで分析(画面左)。その結果、「トレッキングシューズについて知りたい」というニーズが読み取れたため、靴の種類にフォーカスした内容をコンテンツに追加するといった具合だ(画面右)

同社は今後、ユーザーのニーズを起点にしたツアー企画にもMIERUCAを応用していきたいとしている。