幻滅期を迎えたMAは今後どうなる? 行方を左右するAIのポテンシャル

[2017/05/30 09:00]小池 晃臣 ブックマーク ブックマーク

マーケティング

AIがもたらす「成長のチャンス」

氏によれば現在、マーケティングテクノロジーには大きく以下の3つの課題があるという。

  • 広告主のデータや運用の分断が顧客体験の分断につながっている
  • プラットフォームの分断がコストの増加につながっている
  • 運用負荷の増大

「これらの課題を改善することで、MAの未来は開かれるでしょう」と工藤氏は強調する。そのカギを握るテクノロジーが、AI(人工知能)だ。AIは、質・量ともに複雑性の高い、人間には困難な作業を代替・支援することができ、さらに新たな気付きをもたらしたり、意思決定して実行したりと、人の活動を支援するように進化している。

「AIは大企業向けだと思われがちですが、実は機動力のある中堅・中小企業のほうが活用に適しています。小さな企業が素早く活用に着手することで、成長するチャンスにつながります」(工藤氏)

ジーニーが目指し、取り組んでいるのは、広告の運用を完全に自動化することだという。例えば、既にリスティング広告の自動入札への応用にAIを活用しており、ユーザーのスコア獲得に応じて広告グループごとの入札を自動設定するほか、広告のクリエイティブ制作も自動で実行できるようにしているという。

スコアの自動設定は、MAのなかでも属人的に行われる部分だ。そのアプローチは、コンバージョンに対するコンテンツの寄与率を元に、URLごとのスコア設定を自動更新していくかたちになる。

「コンバージョン数がそれほど多くないクライアントでも適用できるロジックを構築し、今全体に当てはめていっているところです」(工藤氏)

また、カスタマーサポートの分野では、FAQを通じた顧客とのコミュニケーションの自動化を図っている。顧客からの質問の多くは同じ内容であることに着目したのがきっかけとなった。

最後に工藤氏は、今後の展望について次のように語ってセッションを締めくくった。

「カスタマーとの全てのコミュニケーションを最適化・自動化していきたいと考えています。その場合、運用型広告の自動化や、営業・カスタマーサポートの自動化などが主な領域となっていくでしょう。今後、より高度なツールが各ベンダーから出てくることが予想されます。MAのさらなる効果に期待したい」(工藤氏)

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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