デジタルによる破壊的創造はピンチか、チャンスか? 鍵を握るのは「AI」

[2017/03/24 15:55]山田井ユウキ ブックマーク ブックマーク

マーケターの仕事をAIがサポート! - Adobe Senseiのデモを披露

「Adobeはマーケティングクラウド機能を取得するために40億ドル以上を投資し、速いペースで買収を重ねてきた」とイーマン氏は切り出した。

その間に、世間ではビジネスの3つの「波」が起きていた。

1つ目はバックオフィスの波。自動化やERPが生まれ、今や当たり前となっている。2つ目はフロントオフィスの波。10年ほど前、各企業で導入が始まったCRMは、当時、導入するだけで競争優位を保てるほど革命的なものだった。しかし、これも今日ではあらゆる企業が導入している。

重要なのは3つ目、エクスペリエンスビジネスの波だ。

「これは今まさに起きていることであり、これまでの波よりもはるかに大きな波だ」(イーマン氏)

エクスペリエンスと言っても、その概念は人によって異なっている。ただ、必要不可欠なものの1つは「魅力的なコンテンツ」だとイーマン氏は説明する。また、コンテンツを届けるためにはデータが不可欠だ。

「データを活用し、優れた体験をパーソナライズしたかたちで提供する。それをあらゆるデバイスでしっかりやっていかなければならない」(イーマン氏)

例えばスマホを利用して、朝の通勤中にホテルを検索したとする。昼休みにもPCで同じ検索をするかもしれないし、夜はタブレットに持ち替えて同じ検索を続けるかもしれない。

これだけでも、ホテルの検索という1つの「Journey(ジャーニー)」が終わるまでに3つのデバイスを経由していることになる。

だが、デバイスが異なると、顧客の姿が見えにくくなる。そこで重要なのが、テクノロジーだとイーマン氏は説明する。

アドビ システムズ社 デジタルマーケティングBU Marketing Cloud エバンジェリズム統括責任者 マーク・イーマン氏

では、Adobe Senseiを搭載したAdobe Marketing Cloudでは、実際にどんなことができるのか。ここでイーマン氏は東京スカイツリーの写真を使った簡単なデモを披露した。

デモでは、東京スカイツリーでイベントを企画していると仮定。イベントのための資料やWebサイトを制作するために、東京スカイツリーの写真を探さなくてはならない。

「東京スカイツリー」というキーワードで検索するとさまざまな写真がヒットするが、どれもしっくり来ない。ここで、Adobe Senseiにリクエストを投げかけるのだ。例えば「もっとスカイツリーの近くから撮った写真を明日までに」のように。

要望を基にAdobe Senseiは自身に含まれるインテリジェントサービス「Adobe Stock」にリクエストを投げ、該当する写真を探し出す。「かなり理想に近くなったが、まだ使えない。スカイツリーの背景の空をもっとドラマチックにしたい」――こんなとき、今までならデザイナーがPhotoshopで処理していたわけだが、今回のマーケターはPhotoshopが使えない。

だが、Adobe Senseiには写真の背景を置き換える機能があり、別の写真をドラッグ&ドロップするだけで一瞬で処理が完了する。東京スカイツリーの輪郭(エッジ)を検出し、さらに色調まで背景の空の色に合わせてくれるのだ。

「Adobe Senseiは専門性いらずで、マーケターの仕事を楽にしてくれる」とイーマン氏は強調する。

では、実際にAdobe Marketing Cloud、そしてAdobe Senseiを使って成果を出した事例にはどのようなものがあるのだろうか。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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