脳科学とAIは切っても切れない間柄!? 両者が融合する未来に広がる可能性

[2017/02/13 08:05]山田井ユウキ ブックマーク ブックマーク

マーケティング

最新の脳科学が迫る「3つの領域」

さらに最新の脳科学では、脳の3つの領域に迫っている。

まず1つ目は「入力系」。これは脳に特定の刺激を与えることで、脳の反応を変えるというもの。例えば人は特定の匂いが与えられることで、意思決定が変わるという。これを実践しているのがラスベガスのカジノだ。良い香りを振りまくことで、客の滞在時間を伸ばしているのだという。

ただし、この香りを使ったマーケティングは「使い方を間違えると失敗する」(萩原氏)手法だ。例えば、ラベンダーの香りはある年齢層以上の人には良い匂いだが、違う年代の人にとってはトイレを想起させる香りなので良い香りとは認識されないといった具合だ。

続いて2つ目の「出力系」は、脳情報を取り出すことで無意識下の脳の状態を推定することを指す。前述した情動反応を計測することで、その人が無意識に何を考えているかがわかるようになるという。

3つ目の「フィードバック系」は、入力系と出力系をつなぎ、出力情報を変換して脳にフィードバックする役割を担っている。

「あるモノを見たときにストレスがかかっている場合、その反応を取り出して(本人に見せて)、『これだけストレスがかかっていますよ』と伝えるとストレスが減るんです。これは、ストレスがかかっているとわかると、脳がそれを抑制しようとするからです」(萩原氏)

このフィードバック系を活用すると、嫌いな顔を好きにさせたり、日本人が苦手とされる「L」と「R」の発音の違いがわかるようにさせたりすることも可能だという。

こうした研究は世界中で進んでおり、氏曰く「脳に関する論文数は世界中の論文の16%を占めるほど」だ。ただし、日本の論文発行数については世界第5位とあまり芳しくない。脳の分野において、日本は世界に遅れをとっている状況なのである。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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