名刺で始まる「ちょっと未来の働き方」 - Sansan User Village Vol.1

[2016/09/21 12:25] ブックマーク ブックマーク

名刺データの一元管理で得られた「価値」とは?

Sansanの導入後は、データが一元管理されるようになったことで、顧客の企業規模や地域に合わせた情報発信ができるようになった。また、名前差込機能を利用してメールの宛名に顧客名を入れたり、送信者を営業担当者名にしたりすることで、返信率が上がったことを実感したという。

「従来は、例えばメールでセミナーの案内を1万2,000件送った場合、そこから登録されるのは1件か2件程度でした。しかし、セグメントして500件送ったところ、3~4件登録されたんです」(田中氏)

わずか数件の違いのように見えるが、割合で考えるとこの差は大きい。顧客の興味にマッチした情報を提供できていることの証拠だからだ。逆に言えば、顧客にとって響かない情報を無差別に送りつけていては、顧客のほうから離れていってしまうだろう。

そして、次に改善されたのが営業フローだ。これまでは、案件と関係者の名刺の情報を関連付けて管理する作業を手動で行っていたが、Sansanの案件管理機能を利用することで、入力の手間が軽減された。受注後のフォローメールも、従来はデータベースでメールアドレスを探すところから始めなければならなかったが、Sansanのメール送信機能を使えば名刺データを基に手早く送ることができる。田中氏によれば、いずれも作業効率の向上につながっているという。

「利用するツールが1本化されるのはマーケティング部門にとっても価値のあることですが、営業部門にはそれ以上の価値がありました。管理しなければならないデータやExcelが多いのは、それだけでストレスです。Sansanを操作すれば大体のことが完結できるというのは、非常にメリットが大きかったと思います」(田中氏)

では、営業支援に関してはどうなのだろうか。

「確度別の見込み数字をタイムリーに共有できる状態になりました」とは田中氏の弁だ。案件管理機能では、さまざまなフォーマットで項目を作成することができるため、案件情報として受注金額や確度の情報を入力して集計することで、各営業が案件をいくつ抱えていて、売上見込はどの程度なのかといったことを管理できるのだという。

「こうしたことは顧客管理システムを使ってやればよいのかもしれませんが、『1つのツールでシンプルに確認できる』というところが社内でポジティブにとらえてもらえました」(田中氏)

営業担当者は誰しも、自分の時間を社内の事務作業ではなく、顧客のことを考えるために使いたいものだろう。ツールを統合したことでそうした作業の負荷が軽減し、1人1人の時間に余裕が生まれたことは間違いない。

こうしたメリットも得られるものの、「名刺を企業の資産に変える」というコンセプトからもわかるように、Sansanのいちばんの価値は正確かつ継続的に顧客のデータが蓄積されていくところにある。

田中氏は、今後の展望として「蓄積された顧客データをもっと活用していく方法を考えている」という。例えば、MA(Marketing Automation)ツールを利用して自動的に顧客のニーズを把握・ナーチャリングし、最後にSansanを使って営業担当者が効率的にフォローすることで、営業力を強化するといった具合だ。「自動化する部分と、手動で行う部分を組み合わせることで、より効果的なアプローチが可能になるのではないか」と氏は期待を寄せた。

実際に導入したユーザーの「生の声」に参加者たちは熱心に耳を傾けていた

* * *

以上、本稿ではSansan User Village Vol.1のもようをダイジェストでお届けした。紹介したセッション以外にも、開発責任者から今秋・今冬リリース予定の新機能が紹介されたり、参加者から「(名刺管理アプリ)EightとSansanへの名刺データの同時登録ができるようにしてほしい」といったリクエストが飛んだりと、ユーザーコミュニティならではの活気にあふれたイベントとなった。

Sansanでは、2017年2月2日に年次イベント「Sansan Innovation Project」の開催を予定している。「働き方進化論」をテーマに掲げ、Sansanのさまざまな活用事例が紹介されるという。こちらにも期待したい。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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