【連載】

にわか管理者のためのWindows Server 2012入門

【第24回】フォルダの共有と共有アクセス権(1)

[2013/06/03 09:00]井上孝司 ブックマーク ブックマーク

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Windows Server 2012でも従来と同様に、フォルダの共有は可能である。そこで数回に分けて、フォルダの共有と関連する話題について取り上げよう。

フォルダを共有する方法はいろいろあるが、いずれの方法でも、クライアント側からは「\<コンピュータ名>\<指定した共有名>」という名前でアクセスするのは同じだ。いわゆるUNC(Universal Naming Convention)である。UNCは、さらにその下のサブフォルダ名まで含めて記述する場合もある。

なお、共有フォルダを作成する際に設定するアクセス権は、いわゆる「共有アクセス権」で、「ネットワーク経由で共有フォルダに接続する際に適用するアクセス権」である点に注意が必要だ。

共有フォルダの作成とアクセス権の設定

まず、基本となる「詳細な共有」について解説する。単に、フォルダを共有してアクセス権を設定するだけなら、この方法で十分だ。

  1. エクスプローラを起動して、共有したいフォルダを選択する。

  2. [ファイル]-[プロパティ]、あるいは右クリックして[プロパティ]を選択する。

  3. 続いて表示するダイアログで[共有]タブに移動して、[詳細な共有]をクリックする。

  4. フォルダのプロパティ画面で[共有]タブに移動して、[詳細な共有]をクリックする

  5. 続いて表示するダイアログで、[このフォルダを共有する]チェックボックスをオンにして、さらに共有名を指定する。既定値ではフォルダの名前をそのまま共有名にするが、別の名前にもできる。しかし、そうすると関連性が分かりにくくなるので、同じにする方がよいだろう。
  6. [このフォルダを共有する]チェックボックスをオンにして、共有を有効にする。さらに共有名を指定する

  7. このダイアログでは、コメントや、同時接続可能なユーザー数の指定も可能だ。後者は、接続可能なユーザーの数を意図的に限定したいときに利用できる。

  8. このダイアログで[アクセス許可]をクリックすると表示するダイアログで、共有アクセス権の設定が可能だ。上の一覧でユーザー、あるいはグループをクリックして選択すると、下の一覧にアクセス権の内容を表示するので、チェックボックスのオン/オフによってアクセス権を変更する。上の一覧は、[追加][削除]ボタンによって内容の変更が可能だ。なお、アクセス権を設定する対象になるユーザーやグループは、共有の操作を行う時点ですでに存在している必要がある。

  9. [アクセス許可]をクリックすると、アクセス権設定ダイアログを表示する。選択対象ごとに、下に表示するアクセス権の内容が変化する。ここで[追加]をクリックすると、アクセス権設定対象となるユーザー/グループを一覧に追加できる。[削除]は、上の一覧で選択したユーザー/グループを一覧から削除する際に使用する

  10. 必要な設定をすべて行ったら、[OK]をクリックしてダイアログを閉じる。

共有アクセス権の種類

設定できる共有アクセス権には「フルコントロール」「変更」「読み取り」の3種類があり、それぞれ以下のような違いがある。「変更」が「書き込み」と同じ意味になる。

アクセス権の種類と、実行可能な機能

アクセス権の種類 フル コントロール 変更 読み取り
ファイルの読み取り
ファイルの作成と上書き ×
ファイルの削除 ×
ファイルやフォルダの一覧表示
フォルダの作成と削除 ×
ファイル/フォルダに対するアクセス権設定 × ×

最後の「ファイル/フォルダに対するアクセス権設定」は、共有フォルダがNTFSパーティション上に存在する場合に利用可能な機能だ。この機能を許可するとトラブルの元になるので、ユーザーに書き込みを認める場合のアクセス権は、「フル コントロール」ではなく「変更」を使用するべきだ。

なお、共有アクセス権に限ったことではないが、アクセス権の設定は、個別のユーザーではなくグループに対して行う方が効率的だ。そうすれば、グループのメンバーを追加、あるいは削除するだけでアクセス権のコントロールが可能になる。

フォルダ共有の停止

共有停止の際の手順は共有設定のときとほとんど同じで、チェックボックスをオンにするかオフにするかというだけの違いである。

  1. エクスプローラを起動して、共有したいフォルダを選択する。

  2. [ファイル]-[プロパティ]、あるいは右クリックして[プロパティ]を選択する。

  3. 続いて表示するダイアログで[共有]タブに移動して、[詳細な共有]をクリックする。

  4. 続いて表示するダイアログで[共有]タブに移動して、[このフォルダを共有する]チェックボックスをオフにする。

  5. [OK]をクリックすると設定が確定して、共有が停止する。

ウィザードによる共有設定と共有フォルダの一覧確認

このほか、[コンピュータの管理]管理ツールでウィザードを使ってフォルダの共有を指示する方法もある。

Windows Server 2008までは、[コンピュータ]の右クリックメニューで[コンピュータの管理]を選択すると[コンピュータの管理]管理ツールを実行できたが、Windows Server 2012では[サーバーマネージャー]が起動してしまうので、そこの手順が違っている。

  1. [スタート]画面の[管理ツール]以下にある[コンピューターの管理]をクリックして、[コンピューターの管理]管理ツールを実行する。

  2. 左側のツリー画面で[コンピューターの管理(ローカル)]-[システムツール]-[共有フォルダー]-[共有]を展開・選択する。この状態で、画面中央には共有フォルダの一覧を表示する。

  3. [操作]-[新しい共有]、あるいは画面中央の共有フォルダ一覧で右クリックして[新しい共有]を選択する。

  4. 右クリックメニューで[新しい共有]を選択する

  5. [共有フォルダーの作成ウィザード]が起動する。ウィザード2画面目で、共有対象となるフォルダのパスを指定する。手作業で直接入力することも、[参照]をクリックすると表示するダイアログで選択することもできる。パスを指定したら[次へ]をクリックする。
  6. ウィザード2画面目で、共有するフォルダのパスを指定する

    [参照]をクリックすると表示するダイアログで選択することもできる

  7. 次の画面で共有名を指定する。既定値はフォルダ名と同じである。この画面で説明文を指定することもできる。 共有名と、(もし必要なら)説明文を指定する
  8. 同じ画面で[オフラインの設定]右側にある[変更]をクリックすると、オフラインキャッシュに関する設定を行える。既定値では有効で、明示的に指定したものをオフラインキャッシュにの対象にするが、無効にすることも、自動的にオフラインキャッシュの対象にすることもできる。
  9. オフラインキャッシュの設定画面

  10. [次へ]をクリックすると、アクセス権の設定画面になる。既定値では「全員が読み取り専用」だが、画面には他の選択肢もあり、さらに[アクセス許可をカスタマイズする]をクリックしてからその下の[カスタマイズ]をクリックすることで、ユーザー別・グループ別の個別指定も可能だ。
  11. アクセス権の設定画面。既定値では全員が読み取り専用だが、もちろん変更できる

  12. [完了]をクリックすると、ウィザード最終画面を表示する。そこでもう一度[完了]をクリックすると、共有設定を行う。その最終画面で[[完了]をクリックしたら、ウィザードをもう一度実行して...]チェックボックスをオンにしておくと、再度、同じ手順で別のフォルダを共有できる。
  13. ウィザード最終画面

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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