【連載】

にわか管理者のためのWindows Server 2012入門

【第16回】DNS逆引き参照ゾーンの追加

[2013/04/08 09:00]井上孝司 ブックマーク ブックマーク

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サーバ/ストレージ

先週は、前方参照ゾーンの概要と追加の手順について解説した。今週は、逆引き参照ゾーンと逆引き参照ゾーンの追加・削除について解説しよう。

逆引き参照ゾーンとは

逆引き参照ゾーンは前方参照ゾーンと異なり、TCP/IPネットワークごとに作成する。そのため、ユーザーのネットワーク環境によって、必要とされる逆引き参照ゾーンの数は異なる。

LAN全体が単一のTCP/IPネットワークになっていれば、ネットワークアドレスはひとつだから、逆引き参照ゾーンもひとつで済む。インターネット向けに固定グローバルIPとズレを取得する場合も同じだろう。

逆に、LANの規模が大きかったり、WAN(Wide Area Network)やVPN(Virtual Private Network)を介して複数の拠点を結んだりしているケースでは、必然的にルータやレイヤー3スイッチを介して複数のTCP/IPネットワークに区切る形になるため、ネットワークアドレスは複数、それに対応する逆引き参照ゾーンも複数ということになる。

なお、IPv6ネットワークを構築するのであれば、IPv4用の逆引き参照ゾーンとは別に、IPv6用の逆引き参照ゾーンも必要になる。さらに、Windows Server 2012のDNSサーバはIPv4とIPv6の両方に対応しているので、ひとつのDNSサーバでIPv4ネットワークとIPv6ネットワークの両方をカバーできる。

この逆引き参照ゾーンには、IPアドレスからホスト名を調べる、いわゆる逆引きに使用するための、PTRレコード(ポインタともいう)を保存する。

逆引き参照ゾーンの追加

前方参照ゾーンはActive Directory新規構成の際に自動作成するが、逆引き参照ゾーンは自動作成しない。そのため、Active Directoryを使用しているかどうかに関係なく、逆引き参照ゾーンは手作業で追加する必要がある。

逆引き参照ゾーンの追加手順は以下の通りだ。ゾーンの作成はウィザード形式で行う。

  1. [サーバーマネージャー]の[ツール]メニューから、[DNSマネージャー]管理ツールを起動する。

  2. 左側のツリー画面で[逆引き参照ゾーン]を選択してから、[操作]-[新しいゾーンの作成]、あるいは右クリックして[新しいゾーンの作成]を選択する。

  3. ウィザード2画面目でゾーンの種類を選択する。通常は[プライマリゾーン]を選択する。また、Active Directory統合DNSにするときには、[Active Directoryにゾーンを格納する]チェックボックスをオンにする。ドメインコントローラとDNSサーバを兼ねているのであれば、Active Directory統合DNSを利用するのがよい。

  4. Active Directory統合DNSを使用する場合に限り、次の画面でゾーン情報の複製対象範囲を選択する。選択肢は以下のように3種類あるが、ドメインがひとつしかなければ最初の2つは同じ意味になる。通常は、すべてのドメインコントローラに同期するようにしておけばよいだろう。

  5. ・フォレストのDNSサーバすべて
    ・ドメインのDNSサーバすべて
    ・ドメインコントローラすべて

  6. 次の画面で、IPv4用の逆引き参照ゾーンを作成するか、IPv6用の逆引き参照ゾーンを作成するかを選択する。まず、IPv4について解説していこう。

  7. 次の画面で、ゾーン名を指定する。逆引き参照ゾーンのゾーン名は、ネットワークID(ネットワークアドレス)を使用する。ネットワークアドレスが「192.168.101.0/24」なら、ホストアドレス部を除いた「192.168.101」を入力する。

  8. Active Directory統合DNSに指定しなかった場合に限り、次の画面でゾーン情報を保存するテキストファイルの名前を指定する。既定値は「%SystemRoot%\system32\dns\.dns」となっている。

  9. 次の画面で、DNS動的更新の可否を指定する。Active Directory統合DNSを使用する場合、「許可」と「拒否」に加えて「セキュリティで保護された更新」を選択できるが、Active Directory統合DNSを使用していないときには「許可」と「拒否」の二者択一となる。いずれにしても、Active Directoryと組み合わせて動作するときには、動的更新は有効にしておく必要がある。

  10. 最後の画面で[完了]をクリックすると、ゾーンを作成する。

なお、IPv6用の逆引き参照ゾーンを作成するときの考え方も基本的には同様だが、アドレス体系が異なるので、ゾーン名に対応するネットワークIDの指定方法が違ってくる。

ツリー画面で[逆引き参照ゾーン]を選択して、ゾーンの作成を指示する

Windows Server 2012のDNSはIPv4とIPv6の両方に対応しているので、どちらのゾーンを作成するのかを指示する必要がある

逆引き参照ゾーンを作成するときに指示するゾーン名は、ネットワークIDを使用する(IPv4の例)

IPv6用の逆引き参照ゾーンでは、ネットワークプレフィックスを指定する

逆引き参照ゾーンの削除

こうして作成した逆引き参照ゾーンが不要になったときには、削除できる。

[DNSマネージャー]管理ツール左側のツリー画面で[逆引き参照ゾーン]以下のツリーを展開して、削除したいゾーンを選択してから、[操作]-[削除]を選択するか、削除対象となるゾーンで右クリックして[削除]を選択すればよい。

なお、ゾーンを削除すると、そのゾーンに登録してあるレコード情報もすべて消滅する。また、DNSゾーンの削除に「ゴミ箱」はないので、いったん削除したゾーンを復活させることはできない点に注意したい。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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