【連載】

にわか管理者のためのActive Directory入門

【第90回】サイト間リンクの作成と、各オブジェクトの設定変更・削除

[2010/05/17 09:00]井上孝司 ブックマーク ブックマーク

  • サーバ/ストレージ

サーバ/ストレージ

先週、Active Directoryにサイトとサブネットを作成する際の手順について解説した。今週は、サイト間リンクの作成と、サイトやサブネットも含めた設定の変更・削除について解説する。

サイト間リンクの作成と設定

まず、サイト間リンクの作成について解説する。既定の状態では「DEFAULTIPSITELINK」という名前のサイト間リンクだけが存在しているが、同期頻度に差をつけるのであれば、対応するサイト間リンクを追加しなければならない。

サイト間リンクを作成する際に、どのサイトとどのサイトの間で使用するかを指定する。最低2個のサイトを対象とするが、3個以上のサイトにまたがる設定も可能だ。

サイト間リンクの作成・設定手順は以下のようになっている。

 1. [Active Directoryサイトとサービス]管理ツールを起動する。

 2. 左側のツリー画面で[Active Directoryサイトとサービス]-[Sites]-[Inter-Site Transports]-[IP]を選択してから、[操作]-[新しいサイトリンク]、または右クリックして[新しいサイトリンク]を選択する。

 3. 続いて表示するダイアログで、サイト間リンクの名前と、対象になるサイトを選択して[OK]をクリックする。

 4. 「2.」~「3.」の操作を繰り返して、必要な数だけサイト間リンクを作成する。

サイト間リンクの名前と、対象となるサイトを指定する

 5. 左側のツリー画面で[Active Directoryサイトとサービス]-[Sites]-[Inter-Site Transports]-[IP]を選択すると、画面右側にはサイト間リンクの一覧が現れる。その一覧でサイト間リンクをダブルクリックして、プロパティ画面を表示させる。

 6. 続いて表示するダイアログで、サイト間リンクの対象サイトや、同期のタイミングに関する設定を行う。まず、[レプリケートの間隔]で、サイト間リンクを通じてドメインコントローラ同士が情報を同期する間隔を指定する。既定値は180分(3時間)だが、任意の値に変更できる。

 7. さらに、[スケジュールの変更]をクリックすると表示するダイアログで、[レプリケートの間隔]で指定した間隔とは別に、複製を行う曜日や時間帯を指定できる。たとえば、特定の曜日、あるいは特定の時間帯に多くのWANトラフィックが発生すると分かっている場合に、その時間帯だけ同期を行わないように設定することができる。

 8. 同一サイト間に複数のサイト間リンクを設定する場合、[コスト]の設定も必要になる。これはサイト間リンクに設定するパラメータで、任意の数値で指定する。サイト間に複数のサイト間リンクを割り当てるとコストの値が小さい方を常用して、それが使えなくなったときに他方のサイト間リンクを使用する仕組みだ。WAN回線に低速なバックアップ回線を用意しているような場面で、この設定が意味を持つ。常用する回線に対応するサイト間リンクはコストの数字を小さく、予備の回線に対応するサイト間リンクはコストの数字を大きくすればよい。最初に設計図を書いて、サイト間リンクごとにコストの値を決めておくと良いだろう。

 9. すべての項目を設定したら、[OK]をクリックしてダイアログを閉じる。

 10. 「2.」~「9.」の作業を、すべてのサイト間リンクに対して繰り返す。

作成したサイト間リンクのプロパティ画面で、コストと複製間隔、対象となるサイトを指定する。レプリケートの間隔とは別に、特定の時間帯に同期を行わない(あるいは、特定の時間にだけ同期を行う)ようにする設定も可能

サイト・サブネット・サイト間リンクの設定変更

前回に取り上げたサイトとサブネット、それと今回に取り上げたサイト間リンクはいずれも、[Active Directoryサイトとサービス]管理ツール左側のツリー画面で目的のオブジェクトを表示・選択した上で、[操作]-[プロパティ]、あるいは右クリックして[プロパティ]を選択すると表示するダイアログで、設定の変更が可能だ。

といっても、サイトの場合には説明文・サブネット・場所の説明ぐらいしか変更する項目はない。サイト間リンクでは、対象となるサイト・レプリケートの間隔・コスト・スケジュールの変更が可能だ(その際の画面は上掲のものと同じ)。

サブネットの場合、説明文とサイトの選択は変更可能だが、ネットワークアドレスは変更できない。そのため、ネットワーク構成の変更によってネットワークアドレスが変化した場合には、既存のサブネットは削除して作り直す必要がある。

サブネットのプロパティ画面。説明文とサイトの選択は変更可能だが、ネットワークアドレスは変更できない

このほか、右クリックメニュー、あるいは[操作]メニューを使って名前を変更することもできる。

サイト・サブネット・サイト間リンクの削除

もしも、ネットワーク構成の変更などの事情によって、それまで使用していた際と・サブネット・サイト間リンクが不要になった場合には、削除できる。

いずれも削除の手順は同一で、[Active Directoryサイトとサービス]管理ツール左側のツリー画面で目的のオブジェクトを表示・選択した上で、[操作]-[削除]、あるいは右クリックして[削除]を選択すればよい。続いて表示する確認メッセージで[はい]をクリックすると、削除を実行する。

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【連載】にわか管理者のためのActive Directory入門 [90] サイト間リンクの作成と、各オブジェクトの設定変更・削除
先週、Active Directoryにサイトとサブネットを作成する際の手順について解説した。今週は、サイト間リンクの作成と、サイトやサブネットも含めた設定の変更・削除について解説する。
https://news.mynavi.jp/itsearch/2015/10/15/ad090/index.top.jpg
先週、Active Directoryにサイトとサブネットを作成する際の手順について解説した。今週は、サイト間リンクの作成と、サイトやサブネットも含めた設定の変更・削除について解説する。

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