【連載】

にわか管理者のためのWindowsサーバ入門

【第35回】オフラインフォルダの設定(XPクライアント編)と仕様・用語

[2011/04/18 08:00]井上孝司 ブックマーク ブックマーク

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サーバ/ストレージ

前回は、クライアントPCのOSとしてWindows VistaあるいはWindows 7におけるオフラインフォルダの利用について解説したが、今もWindows XPを利用しているユーザーは少なくないだろう。そこで、今回はWindows XPについても解説しておこう。

あわせて、Windows 2000で初めてオフラインフォルダ機能が登場した時と現在について、関連する用語の違いもまとめておきたい。

Windows XPにおける仕様の相違

クライアントPCのOSとしてWindows XPを利用している場合でも、基本的な考え方や動作内容は同じだ。ただし、メニューアイテムの名称や操作手順に違いがある。前回に解説したWindows Vista/Windows 7での手順を参照しながら比較してみていただきたい。

1.Windows XPでは、オフラインフォルダでの使用を宣言する際のメニューアイテムの名前が、[常にオフラインで使用する]となっている。ただし、意味は同じだ。

2.対象となるファイルやフォルダを選択してオフラインフォルダでの使用を宣言すると、[オフラインファイルウィザード]が起動する。ウィザードの操作手順は以下のようになっている。

●2画面目で、ログオン/ログオフ時に自動的に同期を行うかどうかを選択する
●3画面目で、アラーム機能のオン/オフと、デスクトップへのオフラインフォルダのショートカット作成の有無を指定する
●最終画面で[完了]をクリックすると同期作業を実行して、ローカルドライブに複製を作成する

3.Windows XPには[同期センター]がない

Windows XPでは[同期センター]を欠く代わりに、デスクトップにオフラインファイルのショートカットを作成するように指示できる。そのショートカットをダブルクリックすると、オフライン設定を行ったファイル/フォルダの一覧を表示する仕組みだ。そこで個々のファイルのアイコンをダブルクリックすると、ファイルを開いたり、編集したりできる。

このことを考えると、ショートカットの作成は有効にしておいたほうが良いだろう。なぜなら、後で解説する同期作業も含めて、このショートカットを利用すると機能の呼び出しを迅速に行えるからだ。

ローカルドライブに作成したコピーを編集した後で共有フォルダ上のファイルと同期する際の操作手順は、前述したウィザードの設定内容によって方法に違いが生じる。

まず、ログオン/ログオフ時に自動的に同期するように設定していた場合は、ローカルドライブに作成したコピーを編集した後でLANに復帰して、ログオン/ログオフ操作を行うと、その時点で同期を実行する。

ログオン/ログオフ時に自動的に同期しないように指定していた場合は、デスクトップ上に作成したショートカットをダブルクリックして表示したウィンドウで個別に同期を指示する。

自動同期を行わない時は、ローカルドライブに作成したファイル/フォルダのコピーを個別にサーバ側と同期させる作業が必要になる

オフラインフォルダに関する仕様・用語の違い

オフラインフォルダ機能が初めて登場したのはWindows 2000だが、この時は[ドキュメントの自動キャッシュ]と[プログラムの自動キャッシュ]という区別があった。いずれも、サーバ側でオフラインフォルダ機能を有効にする際の選択肢として現れる(第33回を参照)。

これらの選択肢は、オフライン状態にした時に当該ファイルをロックするかどうかの挙動の違いによって区分される。すなわち、[ドキュメントの自動キャッシュ]では共有フォルダ上のファイルをロックして他のユーザーが書き換えられないようにする。ところが、[プログラムの自動キャッシュ]ではロックしないので、あるユーザーがオフラインフォルダを利用している時でも、他のユーザーが書き換えられる

これは「文書ファイル」と「プログラム」の違いに起因するわけだ。文書ファイルは更新がかかることが前提だからロックする必要があるが、プログラム(実行形式ファイル)は実質的に読み取り専用と考えればよいので、わざわざロックする必然性は薄い。

これらの用語がわかりにくかったのか、Windows Server 2003からは用語とダイアログの内容が変わった(動作内容に違いはない)。

Windows Server 2003とWindows Server 2008のオフラインフォルダ設定ダイアログでは、[ユーザーが指定したファイルとプログラムのみ、オフラインで利用可能にする]と[共有からユーザーが開いたファイルとプログラムは、すべて自動的にオフラインで利用可能にする]に加えて、さらに[パフォーマンスが最適になるようにする]というチェックボックスがある。このチェックボックスをオンにすると、Windows 2000でいうところの[プログラムの自動キャッシュ]と同じ意味だ。そして、このチェックボックスをオフにすると[ドキュメントの自動キャッシュ]と同じ意味になる。

これらの対応関係を表にまとめておこう。

Windows Server 2003以降とWindows 2000のオフラインフォルダに関わる用語の違い

Windows Server 2003/2008 Windows 2000 意味
ユーザーが指定したファイルとプログラムのみ、オフラインで利用可能にする ドキュメントの手動キャッシュ オフラインで使用するように指定したファイルだけをキャッシュする
共有からユーザーが開いたファイルとプログラムは、すべて自動的にオフラインで利用可能にする ドキュメントの自動キャッシュ ユーザーが開いた文書ファイルを自動的にキャッシュする
パフォーマンスが最適になるようにする プログラムの自動キャッシュ ユーザーが開いた文書ファイルとプログラムの両方を自動的にキャッシュする
共有にあるファイルやプログラムはオフラインで利用可能にしない キャッシュは使用しない

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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前回は、クライアントPCのOSとしてWindows VistaあるいはWindows 7におけるオフラインフォルダの利用について解説したが、今もWindows XPを利用しているユーザーは少なくないだろう。そこで、今回はWindows XPについても解説しておこう。
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前回は、クライアントPCのOSとしてWindows VistaあるいはWindows 7におけるオフラインフォルダの利用について解説したが、今もWindows XPを利用しているユーザーは少なくないだろう。そこで、今回はWindows XPについても解説しておこう。

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