【連載】

にわか管理者のためのWindowsサーバ入門

【第5回】初期構成タスクと設定変更(1)

[2010/08/30 09:00]井上孝司 ブックマーク ブックマーク

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サーバ/ストレージ

Windows Server 2008をセットアップして、最初に起動・ログオンしたときには、画面に「初期構成タスク」を表示する。今回は、この「初期構成タスク」について解説しておこう。

Windows Server 2008をセットアップして、初めてログオンしたときに表示する「初期構成タスク」

初期構成タスクで必要な作業

「初期構成タスク」には、Windows Server 2008のセットアップ直後に必要と考えられる作業と、それに関連する設定項目を呼び出すための機能がまとめられている。そのすべてを実行しなければならないわけではないが、少なくともコンピュータ名とTCP/IP設定の変更は必要だ。

というのは、Windows Server 2008をセットアップすると、自動的に決められたランダムなコンピュータ名を設定するようになっており、そのままでは具合が良くないからだ。コンピュータ名の重複を避ける観点からすると便利ではあるが、ランダムに設定するコンピュータ名のままでは覚えにくいことおびただしいので、事前に設計して決めておいたコンピュータ名を割り当てる必要がある。

TCP/IPについても、既定値ではDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)による自動構成を行う設定になっているが、サーバについては固定IPアドレスを割り当てる方が望ましい。

DNS(Domain Name System)サーバやDHCPサーバのように、固定IPアドレスを割り当てなければならない用途もあるし、ドメインコントローラも固定IPアドレスの方が望ましい。それ以外のサーバについてはDHCPによる自動構成でも運用できる場合が多いが、IPアドレスが決まっている方が管理しやすい。

TCP/IP設定の変更

まず、TCP/IP設定を変更する手順について解説する。

そこで注意が必要なのが、仮想化機能「Hyper-V」を使用する場合で、これに限っては最初に固定IPアドレスを割り当てると具合が悪い。というのは、Hyper-Vの役割(役割については、追って解説する)を追加する際にネットワーク関連のアダプタ構成を変更するため、その後で固定IPアドレスを割り当てなければならないのだ。

したがって、Hyper-Vを使用する場合には、TCP/IP設定の変更は行わずに先に進む。それ以外の用途であれば、以下の手順で固定IPアドレスを割り当てる設定に変更する。

 1. [初期構成タスク]画面で、[コンピュータ情報の提供]以下にある[ネットワークの構成]をクリックする。

 2. [ネットワーク接続]画面を表示するので、そこにあるネットワーク接続設定の一覧から、設定を変更したい接続設定を選択する。通常は[ローカルエリア接続]だろう。そして、右クリックして、[プロパティ]を選択する。

ネットワーク接続設定の一覧で、[ローカルエリア接続]のプロパティを表示させる

 3. 続いて、[(接続設定名)のプロパティ]ダイアログを表示する。一覧で[インターネットプロトコル バージョン4(TCP/IPv4)]を選択してから、[プロパティ]をクリックする。

[インターネットプロトコル バージョン4(TCP/IPv4)]のプロパティを表示させる

 4. 続いて表示する[インターネットプロトコル バージョン4(TCP/IPv4)のプロパティ]ダイアログで、[次のIPアドレスを使う]を選択して、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを指定する。

 5. すでにDNSサーバが稼働している場合には、さらに[次のDNSサーバーのアドレスを使う]を選択して、DNSサーバアドレスを指定する。(DNSサーバがない場合には、まずDNSサーバを立ち上げる必要がある。その場合、存在しないものは指定できないので、ここではDNSサーバアドレスは指定しない)

IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを指定する。DNSサーバにするサーバ以外では、DNSサーバアドレスも指定する

設定項目 意味 設定手順
IPアドレス 個々のコンピュータを識別するためのアドレス。事前に設計して決めた内容に従って、重複しないように指定する。 [次のIPアドレスを使う]を選択してから、[IPアドレス]に値を入力する。
サブネットマスク IPアドレスからネットワークアドレスを算出するために使用する。同じLAN上に存在するすべてのコンピュータで、同じ値を指定する。 [サブネットマスク]は、[IPアドレス]にIPアドレスを入力してから[サブネットマスク]のボックスにカーソルを移動すると、適切な値を自動入力する。それを後から手作業で修正することもできる。
デフォルトゲートウェイ 他のネットワークとの境界に位置する、ルータのIPアドレスを指定する。同じLAN上に存在するすべてのコンピュータで、同じ値を指定する。 [デフォルトゲートウェイ]に、適切な値を入力する。
DNSサーバアドレス 同じLAN上に存在するすべてのコンピュータで、同じ値を指定する。 [次のDNSサーバーのアドレスを使う]を選択してから、[優先DNSサーバー][代替DNSサーバー]に適切な値を入力する。指定すべき値が1個しか存在しないときには、[優先DNSサーバー]だけを指定する。

 6. [OK]や[閉じる]を順番にクリックして、順次、ダイアログを閉じて設定を確定する。

コンピュータ名の変更

次に、コンピュータ名を変更する。なお、コンピュータ名の変更では再起動が必須となるので、先にTCP/IP設定を変更してからコンピュータ名を変更する方が合理的だ。

初期構成タスクを使ってコンピュータ名を変更する際の手順は、以下の通りだ。

 1. [初期構成タスク]画面で、[コンピュータ情報の提供]以下にある[コンピュータ名とドメインの入力]をクリックする。

 2. [システムのプロパティ]ダイアログを表示するので、[コンピュータ名]タブの[変更]をクリックする。

[システムのプロパティ]ダイアログで、[コンピュータ名]タブの[変更]をクリックする

 3. 続いて表示する[コンピュータ名/ドメイン名の変更]ダイアログで、[コンピュータ名]を変更して[OK]をクリックする。

セットアップ直後は、ランダムに決めたコンピュータ名を設定してあるので、それを事前に決めておいたものに変更する

 4. 続いて表示する確認メッセージで[OK]をクリックすると、元のダイアログに戻る。そこでさらに[閉じる]をクリックする。

 5. 続いて表示するダイアログで、[今すぐ再起動する]をクリックすると、コンピュータを再起動して、新しいコンピュータ名を適用する。

[閉じる]をクリックすると表示するダイアログ。[今すぐ再起動する]をクリックして、設定変更を反映させる

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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https://news.mynavi.jp/itsearch/2015/10/13/windows_server/005_index.jpg
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