PowerShellGet 3.0 Preview 2

MicrosoftのPowerShellチームは2020年4月30日(米国時間)、「PowerShellGet 3.0 Preview 2 | PowerShell」において、現在開発段階にあるPowerShellGetの2つ目のプレビュー版の公開を伝えた。すでにPowerShell Galleryに登録されており、インストールできるようになっている。

PowerShellGet 3.0 Preview 2 | PowerShell


今後は月に1回のペースで新しいプレビュー版が公開され、準備リリースを経て正式版が公開される予定になっている。今回は、この新しいプレビュー版へアップデートする方法(またはインストールする方法)を説明する。

PowerShellGet 3.0 Preview 2へアップデートする方法

まだPowerShellGet 3.0 Preview 1をインストールしていないのであれば、第96回を参考に「PowerShellGet 3.0 Preview 2」のインストールを行っていただきたい。Preview 1もPreview 2も、インストール方法は同じだ。

PowerShellGet 3.0 Preview 1がインストールされているかどうかは、次のように確認できる。

PowerShellGet 3.0 Preview 1がインストールされていることを確認

Microsoftは、以下のコマンドレットを実行することでPowerShellGet 3.0 Preview 1から「PowerShellGet 3.0 Preview 2」へのアップグレードが可能だと説明している。 Install-Module -Name PowerShellGet -AllowPrerelease -Force

しかし、場合によっては実行しても次のようにエラーになってアップデートできないことがある。

上記方法でアップデートできなかった場合

この場合、一度削除してから再度インストールすることが必要だ。まず、次のようにPowerShellGetモジュールがインストールされているフォルダ(この場合はOneDrive\ドキュメント\PowerShell\Modules\PowerShellGet)を見つけて削除する。

PowerShellGetモジュールのフォルダを削除

その後、PowerShell 7を再起動すると、次のようにPowerShellGet 3.0 Preview 1がアンインストールされたことを確認できる。

PowerShellGet 3.0 Preview 1のアンインストールを確認

アンインストールを確認したら、次のようにPowerShellGet 3.0 Preview 2をインストールする。 Install-Module PowerShellGet -Force -AllowPrerelease Register-PSResourceRepository -PSGallery

インストールを実行すると、以下のようになるはずだ。

PowerShellGet 3.0 Preview 3をインストールした場合

Get-PSResourceコマンドレットでインストールされたモジュールを確認すると、次のようにPowerShellGetのバージョン表記が3.0.0-beta1から3.0.0-beta2へ変わっていることを確認できる。

PowerShellGet 3.0 Preview 2のインストールを確認

PowerShellGet 3.0 Preview 1とPowerShellGet 3.0 Preview 2を比べると、使用できるパラメータが増えていることがわかる。例えば、次の出力はPowerShellGet 3.0 Preview 1のものだ。

PowerShellGet 3.0 Preview 1のInstall-PSResourceのパラメータに注目

PowerShellGet 3.0 Preview 2のInstall-PSResourceコマンドレットのパラメータを調べると、次のようにPowerShellGet 3.0 Preview 1のときにはなかったパラメータが追加されていることを確認できる。

PowerShellGet 3.0 Preview 2のInstall-PSResourceコマンドレットはパラメータが増えている

PowerShellGet 3.0 Preview 2ではいくつかの不具合修正が行われたほか、パラメータを追加するかたちで新機能の追加なども行われている。

今回取り上げたアップデート方法は、今後のプレビュー版でも同じように使えるものと見られる。プレビュー版をインストールして試している場合、少なくとも月に1回のペースくらいで状況をチェックしつつPowerShellGet 3.0のアップデートを実施していきたいところだ。