マイナビニュースマイナビ

Vimを使う - カラースキーマ設定

【連載】

にわか管理者のためのLinux運用入門

【第214回】Vimを使う - カラースキーマ設定

[2020/01/28 08:00]後藤大地 ブックマーク ブックマーク

Linuxを運用する場合に必須になってくる操作がファイルの編集だ。最近のLinuxディストリビューションには「nano」と呼ばれるエディタが最初からインストールされていることが多いので、あまりエディタの使い方を覚える気がないのであればそちらを使っておけばよいと思う。一方、ファイルの編集速度を高速化して作業の時短を図りたいということであれば、「Vim」を使いこなせるようになったほうがよいだろう。

Linuxに限らず、UNIX系のOSには「vi」というコマンドがデフォルトのエディタの1つとして用意されていることが多い。実装系はさまざまだが、最近のLinuxディストリビューションであればVimと呼ばれる実装系がviコマンドの実態になっている。例えば、Ubuntu 18.04 LTSでviコマンドを実行するとVimが実行される。

viは操作が難しく、使えるようになるまである程度学習と練習が必要だ。しかし、使い慣れるともう手放すことができないくらい便利なエディタだ。なお、viと表記すると実装系がわからないので、以降は明示的にVimと表記するものとする。

Vimについてはすでに多くの解説が公開されているので本連載ではそこまで深くは掘り下げない。肝となる操作方法や設定方法をかいつまんで取り上げていく。

カラースキーマを設定しよう

早速使い方を取り上げたいところだが、今回は編集作業を覚える前の段階、カラースキーマの設定を行おう。ここではUbuntu 18.04 LTSの利用を前提として処理を説明していく。まず、次のようにコマンドを実行してみてほしい。

vi /etc/logrotate.conf

これにより、/etc/logrotate.confファイルが開かれる。ターミナルアプリケーションの種類にもよるのだが、「Windows Terminal」で実行すると次のようになる。

背景色ブラックとあまりVimのデフォルトカラースキーマは相性がよくない

背景色が黒のターミナルと、Vimのデフォルトのカラースキーマの相性はすごく悪い。ご覧の通り、コメントの青が背景色と同化してしまって視認しにくくなってしまっている。正直、これでは使い物にならない。

とりあえずこの段階でVimを終了させてみよう。ターミナルから「vi /etc/logrotate.conf」とコマンドを実行してエディタVimを起動し、「:q!↩️ 」と入力してVimを終了する。最低限の操作方法として今回これだけは覚えておいてほしい。

:q!↩️

これまで連載で紹介してきたVimのスクリーンショットは、もうちょっと見やすかったはずだ。例えば、VimでPowerlineを有効にしたときのスクリーンショットは次のようになっていた。

VimでPowerline風ステータスバーを実現したときのスクリーンショット

これは別途プラグインをインストールし、そちらでカラーテーマを設定したものだ。とはいえ、初めて起動したのにそこまでやるのは荷が重いだろう。実はVimは最初からいくつかのカラーテーマを提供しているので、それを利用すればもう少し視認性を上げることはできる。今回は、その設定をしてしまおう。

カラースキーマ

先ほどと同じようにVimで/etc/logrotate.confファイルを開いて、今度は次のように入力してみてほしい。カラースキーマが「blue」と呼ばれるものに変更され、次のような表示に変わるはずだ。

:colorscheme blue↩️

:colorscheme blue 表示サンプル

この「blue」の部分をほかの名前に変えることで、カラースキーマを変更することができる。Ubuntu 18.04 LTSに用意されているVimでは、次のカラースキーマが用意されている。

Ubuntu 18.04 LTSのVimに用意されているカラースキーマ
blue, darkblue, delek, desert, elflord, evening, industry, koehler, morning, murphy, pablo, peachpuff, ron, shine, slate, torte, zellner

次にそれぞれのカラースキーマを設定した場合のスクリーンショットを掲載しておく。好みのものを選んでもらえればと思う。エディタは長時間に渡って使うことになるので、視認性が高くて目が疲れないものを選ぶとよいだろう。

:colorscheme blue 表示サンプル

:colorscheme darkblue 表示サンプル

:colorscheme delek 表示サンプル

:colorscheme desert 表示サンプル

:colorscheme elflord 表示サンプル

:colorscheme evening 表示サンプル

:colorscheme industry 表示サンプル

:colorscheme koehler 表示サンプル

:colorscheme morning 表示サンプル

:colorscheme murphy 表示サンプル

:colorscheme pablo 表示サンプル

:colorscheme peachpuff 表示サンプル

:colorscheme ron 表示サンプル

:colorscheme shine 表示サンプル

:colorscheme slate 表示サンプル

:colorscheme torte 表示サンプル

:colorscheme zellner 表示サンプル

どれを選べばよいかわからないのであれば、「desert」「morning」「pablo」「slate」辺りを試してみてほしい。比較的落ち着いた色使いで、かつ、見えにくい色の組み合わせも少なく、視認性もそこそこ確保できているはずだ。

設定ファイル ~/.vimrcに追加

カラースキーマを選択したら、次のようにコマンドを実行してVimの設定ファイルである「~/.vimrc」に設定を追加する。これで「colorscheme slate」という設定(命令)が~/.vimrcファイルの最後に追加される。ファイルが存在していなければ新規作成され、この行のみが記載されたファイルができることになる。

echo 'colorscheme slate' >> ~/.vimrc

~/.vimrcに設定を追加したあとは、自分でその都度カラースキーマを設定しなくても、ファイルを開けば設定したカラースキーマで表示されるようになる。

slateカラースキーマが設定されたVim

Vimはデフォルトのままでもかなり多機能なエディタなのだが、使い勝手を良くするには設定ファイルの編集が必須だ。プラグインも使いたくなってくるし、沼のようなエディタである。しかし、手間をかけた分応えてくれるエディタでもあり、この機にぜひ使い始めてもらいたい。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

一覧はこちら

連載目次

関連リンク

この記事に興味を持ったら"いいね!"を Click
Facebook で TECH+ の人気記事をお届けします
注目の特集/連載
[解説動画] Googleアナリティクス分析&活用講座 - Webサイト改善の正しい考え方
Google Workspaceをビジネスで活用する
ニューノーマル時代のオウンドメディア戦略
ミッションステートメント
教えてカナコさん! これならわかるAI入門
AWSではじめる機械学習 ~サービスを知り、実装を学ぶ~
Kubernetes入門
SAFeでつくる「DXに強い組織」~企業の課題を解決する13のアプローチ~
AWSで作るマイクロサービス
マイナビニュース スペシャルセミナー 講演レポート/当日講演資料 まとめ
セキュリティアワード特設ページ

一覧はこちら

今注目のIT用語の意味を事典でチェック!

一覧はこちら

会員登録(無料)

ページの先頭に戻る