IPアドレスを表示する ipconfig

【連載】

LinuxユーザーのためのWindowsコマンド超入門

【第25回】IPアドレスを表示する ipconfig

[2019/03/04 07:00]後藤大地 ブックマーク ブックマーク

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サーバ/ストレージ

IPアドレスを表示する ipconfig

Windowsでネットワークアダプタに設定されているIPアドレスの情報などを表示するコマンドにipconfigがある。これはLinuxにおけるifconfigコマンドに似たものだが、WindowsのipconfigコマンドはTCP/IPネットワーク設定の値を表示する機能以外にも、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol)やDNS (Domain Name System)の設定を更新したり設定する用途でも使われており、ifconfigコマンドとは趣が異なっている。

ipconfigコマンドの主な使い方は次のとおり。

ipconfigコマンドの主な使い方

ipconfig [/allcompartments] [/all] [/renew [アダプタ]] [/release [アダプタ]] [/renew6 [アダプタ]] [/release6 [アダプタ]] [/flushdns] [/displaydns] [/registerdns] [/showclassid アダプタ] [/setclassid アダプタ [クラスID]]

Linuxのifconfigコマンド(ifconfigコマンドはUNIX系オペレーティングの多くの環境で利用できるコマンドだが)、このコマンドには多くの機能が用意されていることが多い。IPアドレスの設定はもとより、さらに多くの設定ができるようになっている。

WindowsのipconfigコマンドはLinuxのifconfigコマンドと比べると提供されている機能は限られている。手動でIPアドレスは設定できないし、基本的には参照、またはサーバに対して更新依頼を出すものだと考えておくとよいと思う。

ipconfigコマンドで使用できる主なパラメータは次のとおり。

パラメータ 内容
/all すべてのアダプタに関してすべてのTCP/IP設定を表示
/allcompartments すべてのコンポーネントに対してすべてのTCP/IP設定を表示
/displaydns DNSクライアントリゾルバキャッシュの内容を表示
/flushdns DNSクライアントリゾルバキャッシュの内容をフラッシュ
/registerdns IPアドレスとDNS名のマニュアルダイナミック登録を開始。DNS名登録に失敗した場合のトラブルシュートや、クライアントとDNSサーバ間に問題が発生した場合にシステムを再起動することなくダイナミックアップデート問題を解決するといった用途で使用できる
/release [アダプタ] DHCPRELEASEメッセージをDHCPサーバに送信して現在のDHCP設定を開放するとともに、アダプタのIPアドレス設定を破棄(アダプタの指定をしなかった場合にはすべてのアダプタ)。このパラメータによってアダプタのTCP/IP設定の破棄が行われ、新しいIPアドレスが自動的に取得されることになる。指定するアダプタ名はipconfigコマンドをなんのパラメータも指定しないで実行した場合に表示される名前を使用する
/release [アダプタ] DHCPRELEASEメッセージをDHCPサーバに送信して現在のDHCP設定を開放するとともに、アダプタのIPv6アドレス設定を破棄(アダプタの指定をしなかった場合にはすべてのアダプタ)。このパラメータによってアダプタのTCP/IP設定の破棄が行われ、新しいIPv6アドレスが自動的に取得されることになる。指定するアダプタ名はipconfigコマンドをなんのパラメータも指定しないで実行した場合に表示される名前を使用する
/renew [アダプタ] アダプタのDHCP設定を更新(アダプタの指定をしなかった場合にはすべてのアダプタ)。このパラメータはアダプタがDHCPを使用するように設定されている場合に機能する。指定するアダプタ名はipconfigコマンドをなんのパラメータも指定しないで実行した場合に表示される名前を使用する
/renew6 [アダプタ] アダプタのDHCPv6設定を更新(アダプタの指定をしなかった場合にはすべてのアダプタ)。このパラメータはアダプタがDHCPv6を使用するように設定されている場合に機能する。指定するアダプタ名はipconfigコマンドをなんのパラメータも指定しないで実行した場合に表示される名前を使用する
/setclassid アダプタ [クラスID] 指定されたアダプタのDHCPクラスIDを設定する。すべてのアダプタに対してDHCPクラスIDを指定する場合には、アダプタ名にアスタリスク(*)を指定する。このパラメータはDHCPを使用するように設定されている場合に機能する。DHCPクラスIDが指定されなかった場合、現在のクラスID設定が削除される
/showclassid アダプタ 指定したアダプタのDHCPクラスIDを表示する。すべてのアダプタのDHCPクラスID情報を表示させるには、アダプタとしてアスタリスク(*)を指定する。このパラメータはDHCPを使用するように設定されている場合に機能する

ipconfigコマンドは対象Windowsに設定されているIPアドレスやDNSの情報を得るといった目的で使われることが多い。このコマンドを実行することでIPアドレス関連の主な設定を知ることができるので、ウィンドウやダイアログをクリックしていって情報を得るよりもすばやく必要なデータを得ることができる。

それ以外のケースではDHCPからうまくIPアドレスが割り当てられないときなど、トラブルシュートの目的で使うことの多いコマンドといえる。使うことの多いコマンドなので基本的な使い方は覚えておきたいコマンドだ。

ipconfigコマンドの実行例

ipconfigコマンドのもっともよく使われる使い方は次のようにipconfigコマンドをパラメータを指定することなく実行する方法だ。設定されているIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェなどの情報を確認できる。

ipconfigコマンドの実行例

C:\Users\daichi>ipconfig

Windows IP 構成


イーサネット アダプター Ethernet0:

   接続固有の DNS サフィックス . . . . .: localdomain
   リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::2192:366c:19b0:e1b4%5
   IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 192.168.185.128
   サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0
   デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: 192.168.185.2

イーサネット アダプター Bluetooth ネットワーク接続:

   メディアの状態. . . . . . . . . . . .: メディアは接続されていません
   接続固有の DNS サフィックス . . . . .:

C:\Users\daichi>

パラメータとしては/allが使われる機会が多いのではないだろうか。このパラメータはipconfigをパラメータなしで実行したときよりも多くの情報を表示してくれる。

ipconfigコマンドに/allパラメータを指定して実行

C:\Users\daichi>ipconfig /all

Windows IP 構成

   ホスト名. . . . . . . . . . . . . . .: DESKTOP-5NH8DRT
   プライマリ DNS サフィックス . . . . .:
   ノード タイプ . . . . . . . . . . . .: ハイブリッド
   IP ルーティング有効 . . . . . . . . .: いいえ
   WINS プロキシ有効 . . . . . . . . . .: いいえ
   DNS サフィックス検索一覧. . . . . . .: localdomain

イーサネット アダプター Ethernet0:

   接続固有の DNS サフィックス . . . . .: localdomain
   説明. . . . . . . . . . . . . . . . .: Intel(R) 82574L Gigabit Network Connection
   物理アドレス. . . . . . . . . . . . .: 00-0C-29-C6-9C-29
   DHCP 有効 . . . . . . . . . . . . . .: はい
   自動構成有効. . . . . . . . . . . . .: はい
   リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::2192:366c:19b0:e1b4%5(優先)
   IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 192.168.185.128(優先)
   サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0
   リース取得. . . . . . . . . . . . . .: 2019年2月24日 9:41:30
   リースの有効期限. . . . . . . . . . .: 2019年2月24日 10:11:30
   デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: 192.168.185.2
   DHCP サーバー . . . . . . . . . . . .: 192.168.185.254
   DHCPv6 IAID . . . . . . . . . . . . .: 83889193
   DHCPv6 クライアント DUID. . . . . . .: 00-01-00-01-22-EE-F4-3E-00-0C-29-C6-9C-29
   DNS サーバー. . . . . . . . . . . . .: 192.168.185.2
   プライマリ WINS サーバー. . . . . . .: 192.168.185.2
   NetBIOS over TCP/IP . . . . . . . . .: 有効

イーサネット アダプター Bluetooth ネットワーク接続:

   メディアの状態. . . . . . . . . . . .: メディアは接続されていません
   接続固有の DNS サフィックス . . . . .:
   説明. . . . . . . . . . . . . . . . .: Bluetooth Device (Personal Area Network)
   物理アドレス. . . . . . . . . . . . .: B8-E8-56-3E-B5-5B
   DHCP 有効 . . . . . . . . . . . . . .: はい
   自動構成有効. . . . . . . . . . . . .: はい

C:\Users\daichi>

残りのパラメータは主に問題が発生したときなどに使うことになるだろう。たとえば/flushdnsパラメータを指定すると次のように動作する。

/flushdnsパラメータを指定した場合

C:\Users\daichi>ipconfig /flushdns

Windows IP 構成

DNS リゾルバー キャッシュは正常にフラッシュされました。

C:\Users\daichi>

ipconfigコマンドのデフォルト動作はifconfigコマンドと似ているため、Linuxに詳しいユーザは最初はifconfigと同じようなことができるんじゃないかと考えがちだ。しかし実際に提供されている機能は主に参照系と更新系のようなもので、ifconfigほどさまざまな機能は備えていない。基本的にIPアドレスを表示させるものと考えておくとよいかもしれない。

参考資料

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