ドライブを管理する diskpart

【連載】

LinuxユーザーのためのWindowsコマンド超入門

【第16回】ドライブを管理する diskpart

[2018/12/28 07:30]後藤大地 ブックマーク ブックマーク

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サーバ/ストレージ

ドライブを管理する diskpart

Linuxに限らず、UNIX系のオペレーティングシステムではディスクの追加やボリューム管理、ファイルシステム管理などはコマンドで実行できるようになっていることが多い。こうした操作に関するコマンドは共有化されていないことが多く、利用するファイルシステムやボリューム管理機能によって利用できるコマンドやオプションおよび使い方が異なっている。

WindowsではGUIアプリケーション経由でディスク管理を行うのが一般的だが、LinuxやUNIX系のオペレーティングシステムと同じようにコマンドベースでディスクを追加したりボリュームを管理・閲覧したりすることもできる。知っておいて損はないだろう。

diskpartの利用サンプル

Windowsにはdiskpartというコマンドが用意されており、マシンのドライブ(ディスク、パーティション、ボリューム、仮想ハードディスク)を管理できるようになっている。操作方法はちょっと独特なので慣れるまで時間がかかるかもしれないが、マスターすればいろいろな処理ができるようになる。

まず、コマンドプロンプトなどから次のようにdiskpartコマンドを実行する。

コマンドプロンプトでdiskpartコマンドを実行

すると次のようにdiskpart専用のコンソールウィンドウが起動してくる。ここでディスク操作のコマンドを入力ればよい。

diskpart専用のコンソールウィンドウが起動してくる

diskpartのコンソールで実行できるコマンドはコマンドプロンプトで利用できるコマンドとは異なっている。helpを実行すれば、利用可能なコマンドを一覧表示できる。

helpでdiskpartで利用できるコマンドを一覧表示

diskpartで使用できる主なコマンドは次のとおり。

コマンド 内容
active 選択したパーティションをアクティブ化
add シンプルボリュームにミラーを追加
assign 選択したボリュームにドライブ文字またはマウントポイントを設定
attributes ボリュームまたはディスクの属性を変更
attach 仮想ディスクファイルをアタッチ
automount 基本ボリュームの自動マウント有効化/無効化
break ミラーセットを解除
clean ディスクから構成情報または情報を削除
compact ファイルの物理サイズを削減
convert 異なるディスクフォーマット間変換を実施
create ボリューム、パーティション、仮想ディスクの作成
delete オブジェクト削除
detail オブジェクト情報を表示
detach 仮想ディスクファイルをデタッチ
exit diskpart終了
extend ボリュームを拡張
expand 仮想ディスク最大サイズを拡張
filesystems ボリュームのファイルシステム情報を表示
format ボリュームまたはパーティションをフォーマット
gpt GPTパーティションに属性を設定
help コマンド一覧を表示
import ディスクグループをインポート
inactive 選択されたパーティションを非アクティブ化
list オブジェクトを一覧表示
merge 親ディスクと子ディスクをマージ
online オフラインオブジェクトをオンライン化
offline オンラインオブジェクトをオフライン化
recover パック内ディスクを最新の状態に更新
rem コメント化
remove ドライブ文字やマウントポイントを削除
repair RAID-5ボリュームを修復
rescan 再スキャン
retain シンプルボリュームに保持パーティションを設置
san SAN ポリシーを表示/設定
select オブジェクトを選択
setid パーティション種類を設定
shrink ボリュームを縮小
uniqueid GPT識別子やMBR署名を表示/設定

個々のコマンドの使い方はhelpの引数に指定すれば確認できる。

helpで個々のコマンドの使い方を表示

diskpartで利用できるコマンドのうち、お試しに適しているのはlistだろう。listはディスクやパーティション、ボリュームといった情報を一覧表示させるためのコマンドで、現在のディスクがどういった状態にあるのかを表示することができる。

listを使ってディスク、パーティション、ボリュームの状況を表示させたところ

list partitionをそのまま実行したとしても何も表示されない。先に表示対象となるディスクを選択する必要があるためで、たとえばselect disk 0のように実行してDISK 0を選択した状態にしておけば、list partitionでパーティション情報を表示させることができる。

次の実行例はselect volume 1などでボリュームを選択してから、そのボリュームに存在しているファイルシステムの情報を表示している。Windowsではdiskpartコマンドをこのように利用することで、Linuxと似たような情報を表示することができる。

select volumeでボリュームを選択してからファイルシステムを選択

このようにdiskpartでは操作するコマンドによっては先に対象を選択(select)しておく必要がある。この点がLinuxなどのコマンド操作に親しんでいるユーザーは戸惑うところだが、何度か使えばすぐに慣れるだろう。

CUIとGUIを使い分ける

ディスクの追加や削除、ボリュームの操作、パーティションの操作などはそう頻繁に行うものではないので、diskpartコマンドはほとんど使わない方が多いだろう。Windowsにおいて、こうした操作はGUIアプリケーション側から行うのが一般的だ。

日々の作業を効率化するという点ではCUIコマンドが効果的だが、時々しか実行しないとか、まるで使い方を知らないソフトウェアを実行するという場合にはGUIアプリケーションの方が便利だ。このあたりの特徴を掴んだ上でGUIアプリケーションとCUIコマンドを使い分けていくのがよいだろう。

参考資料

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