Windows 10でLinuxを使う (その36) - Window Makerドックアプリをカスタマイズ

【連載】

にわか管理者のためのLinux運用入門

【第149回】Windows 10でLinuxを使う (その36) - Window Makerドックアプリをカスタマイズ

[2018/10/23 10:35]後藤大地 ブックマーク ブックマーク

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サーバ/ストレージ

Window MakerではWMClipやWMDockにくっついてくれるドックアプリの利用が便利だ。WindowsやmacOSのGUIアプリケーションに慣れていると、こうしたアプリケーションの設定は全部GUIでできそうに思えるが、Window Makerのドックアプリの場合はそういうことはない。設定は自分で設定ファイルを書いたり、コマンド実行時にオプションで指定したりする必要がある。

今回はそうしたアプリケーションのサンプルとして「wmweather」のほか、いくつかドックアプリを紹介しようと思う。wmweatherは指定した場所の天気状況をモニタリングするアプリケーションで、気温、露点温度、気圧、湿度、風向き、風力などを表示してくれる。天候表示するようなスマホアプリがある今、それほど必要性の高いアプリというわけでもないのだが、デスクトップに貼り付けておくと”何となくイイ感じ”のアプリだ。

wmweather

スマホアプリであれば位置情報を利用して自動的に現在地の天気などを表示するが、wmweatherの場合は自分で場所を設定する必要がある。適切に設定すると、wmweatherには次のように気温、露点温度、気圧、湿度、風向きが表示され、さらにドックアプリをクリックするとその他の情報も表示してくれる。

適切に設定されたwmweatherの動作サンプル

wmweatherが参照しているデータ

wmweatherには、次のようなオプションが用意されている。

daichi@DESKTOP-3JEOLEN:~$ wmweather -h
Usage: wmweather -s <id> [options], wmWeather -s <id> [options]
  -s, --station=<id>    four-letter ICAO location indicator (required),
  -c, --compat          use version 1 monitor style, default in wmWeather,
  -d, --delay=[@]<min>  update delay, use @ for minutes past the hour,
  -m, --metric          display metric values: °C, hPa, km/h,
  -w, --chill           display wind chill instead of dew point,
  -e, --heat            display heat index instead of dew point,
  -b, --beaufort        display windspeed in Beaufort,
  -n, --knots           display windspeed in knots (seamiles per hour),
  -u, --utc             display UTC instead of localtime,
  -t, --time=<offset>   convert UTC using time offset instead to localtime,
  -x, --proxy=<host>[:<port>]            proxy specification,
  -U, --proxy-user=<user>[:<password>]   proxy authentication,
  --lcd                 use LCD style display,
  --display=<id>        specify the display to use, e.g. `:0.0',
  --geometry=<pos>      specify the position of the dock app, e.g. `+10+10',
  -h, --help            display this command line summary,
  -v, --version         display the version number.
Available, if --metric has been specified:
  -a, --hPa             display pressure in hPa, i.e. milliBars,
  -k, --kPa             display pressure in kPa,
  -g, --mmHg            display pressure in millimeters of Mercury,
  -p, --mps             display windspeed in meters/second.
Available, if --compat has been specified or `wmWeather' is called:
  --bc=<color>          background color, e.g. `#7e9e69',
  --lc=<color>          label color,
  --dc=<color>          data color,
  --wgc=<color>         gusty-wind (variable direction) color,
  --tc=<color>          station ID and time color.
System-wide configuration file is /etc/wmweather.conf.
For ICAO location indicators visit http://www.nws.noaa.gov/tg/siteloc.php.
daichi@DESKTOP-3JEOLEN:~$

好きなオプションを利用してもらえばよいのだが、少なくとも「-s」は指定する必要がある。これは、ICAO空港コードを指定するオプションで、これを使って指定した場所の天気データが利用されるようになる仕組みだ。モニタリングしたい場所の近くにある空港のICAO空港コードを指定すればよい。ICAO空港コードは4文字のアルファベットから成り、日本の場合は「RJ」または「RO」から始まる。

ICAO空港コード

例えば、調布飛行場のICAO空港コードは「RJTF」だから、これを使うのなら「wmweather -s RJTF」のようにオプションを指定して実行する。

wmweatherにオプションを指定

wmweatherの端の灰色の部分を右クリックして表示されるメニューから「Settings…」を選択し、起動する設定ダイアログのなかのコマンド部分を上記スクリーンショットのように変更する。これでwmweatherが調布飛行場の天気データを表示するようになる。

wmclockmon、wmcpuload、wmmemload

ドックアプリの設定例として「wmclockmon」「wmcpuload」「wmmemload」も取り上げておこう。wmclockmon、wmcpuload、wmmemloadは日付時刻、CPU負荷、メモリ利用状況などを表示するドックアプリだ。起動すると次のように表示される。

wmclockmon、wmcpuload、wmmemload動作例

wmclockmon、wmcpuload、wmmemloadはシリーズもののドックアプリで、どのアプリにもバックライト機能がある。バックライトが点いていたほうがカッコイイので有効にしたいのだが、デフォルトで起動した場合には1回ドックアプリをクリックしなければいけない。できれば起動時に最初からバックライトが点いていてほしいところだ。

バックライトを有効にするにはオプションに「-bl」を指定すればよい。次のように、それぞれのドックアプリで設定ダイアログを起動して-blオプションを追加する。ほかにどんなオプションが指定できるかは「-h」で表示してみるか、オンラインマニュアルで確認してほしい。

wmclockmonの設定ダイアログで「-bl」を追加

wmcpuloadの設定ダイアログで「-bl」を追加

wmmemloadの設定ダイアログで「-bl」を追加

この設定で実行すると、次のようにバックライトが点灯した状態でドックアプリが起動する。

バックライトが点灯した状態のwmclockmon、wmcpuload、wmmemload

wmclockmon、wmcpuload、wmmemloadはバックライトの色を設定することもできるし、wmclockmonであればアラームをセットしたり、アラームコマンドを設定したりすることもできる。オプションを知れば、いろいろな使い方ができるだろう。

詳しくはオンラインマニュアルを

wmweatherやwmclockmon、wmcpuload、wmmemloadなどのドックアプリで利用できるオプションとその詳しい説明は、オンラインマニュアルにまとまっている。「man wmweather」や「man wmclockmon」のようにmanコマンドを実行すれば、詳細な説明を読むことができる。表示を変更するためのさまざまなオプションが提供されており、カスタマイズ好きにはたまらないところだ。

Linuxに限らず、UNIX系のアプリケーションはオプションでさまざまな挙動を変更できるようになっていることが多い。そのため、「マニュアルを読んでオプションを指定する」という使い方を覚えれば、多くのコマンドに応用が効くようになる。使いたいコマンドやアプリケーションのマニュアルは最初に読んでおくと、その後、利用の幅が広がるのが早い。めんどくさがらずに、ざっとでも読む癖をつけておくとよいだろう。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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