米Scalityの日本法人であるスキャリティ・ジャパンは10月18日、「Scality SDS Day 2017 Tokyo」を都内にて開催した。国内外の有識者らが参集し、SDS(Software Defined Storage)の最新動向や導入事例を紹介する多数のセッションが行われたなかから、本稿ではDMM.comラボ インフラ部 配信基盤グループ チーフの佐藤雄一郎氏による事例講演の模様をダイジェストでお届けしよう。
圧倒的なコンテンツ量と会員数を支える配信基盤が抱える課題
DMMが提供する動画配信コンテンツの主な特徴として、タイトル数30万タイトル超のロングテール型であることや、PC、スマートフォンに加え昨年からはVR作品も展開するなど豊富なデバイスへの対応、そして年間約1PBのペースで増えるコンテンツ量が挙げられる。これだけの大規模環境においてキャンペーンを実施した際には、200Gbpsものスループットとなるなど、ネットワークやサーバへの負荷も著しく大きいため、基本的にはオンプレミスでの配信基盤を整えている。
2002年の動画配信サービス開始からこれまで、タイトル数と会員数が順調に伸びてきたなかで、その配信基盤も時代とともに変遷している。まず初期から中期にかけてはDAS(Direct Attached Storage)のストレージシステムとWindows Serverの組み合わせで長らく運用してきた。だが、Windows Serverに課題が生じるようになったため、2013年からはLinuxと汎用分散ファイルシステムであるGlusterFSの組み合わせへと移行している。
「しかし、その後もコンテンツとアクセスが増え続けたことで、この環境でも問題が発生するようになりました」と、佐藤氏は振り返る。
これは、GlusterFSはSATA HDDをメインで使用していることもあり、ノードにつき3Gbpsのスループットに対応しなければならず限界に到達していたのだった。また、2013年から段階的に構築を行ってきたGlusterFSは、既に150ボリュームにも達しており、管理面でも課題が生じていた。
「パフォーマンスや管理面などの問題を解決できる道を模索していたところ、Scalityから提案を受けたのが、SDS製品『Scality RING (以下RING)』の活用でした」(佐藤氏)
その後、DMMではRINGの以下の要素を評価し、RINGの導入を決定したという。
- 1RING構成で数百PBまでのボリューム構築が可能
- 要件に応じた設計が可能
- 容量単位のライセンス
- ディスク利用効率の向上
※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。
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オブジェクトストレージを展開するスキャリティ主催のイベント「Scality SDS Day 2017 Tokyo」が10月18日、都内で開催された。本稿では、マネージドクラウドサービスを展開する米Rackspaceのテクニカルディレクター、ダン・シャイン氏による事例講演の模様をダイジェストでレポートする。
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