エリアビイジャパンとミカサ商事は1月24日、両社が共同で開発・販売するマイクロサーバ「SWANBox(スワンボックス)」が、三井倉庫ホールディングスに採用されたと発表した。

SWANBoxは、エリアビイジャパンのリモートアクセスソフトウェア「SWANStor(スワンストア)」がプリインストールされたマイクロサーバ。サーバハードウェアを選定することなく、最小限の設定でリモートアクセス環境を導入できる。

三井倉庫ホールディングスでは、2009年から、中国拠点に対して輸出処理を行うシステムにSWANStorを利用していた。同ソフトウェアの選定理由は、SWANStorがファイアウォールやクライアントPCの設定変更が不要でSWANStor自体の設定も簡単なことや、アクセスコントロール機能などの充実度、コスト面などを評価してのことだったという。

その後、それまで使用していたハードウェアの保守期間満了に合わせ、システムの再構築を検討。冗長構成が可能であり、サーバ用のハードウェアを別途用意するよりも低コストかつ容易に導入できることが決め手となり、SWANBoxが採用された。

SWANBoxの導入イメージ

システムには高い可用性が求められることから、アクティブ・スタンバイ構成での構築を決定。エリアビイジャパンの販売パートナーであるミカサ商事が、事前検証から本環境構築、テスト運用までを担当し、2016年11月に正式稼働するに至った。

今後、三井倉庫ホールディングスでは、同様の仕組みをタイやインドネシア、マレーシアなどへも導入するほか、さまざまなシステム分野に広げて行く計画だとしている。