arcserve Japanは9月20日、ドン・キホーテがバックアップ専用サーバ「Arcserve UDP 7300 Appliance」を導入したと発表した。

日本国内および米国で計341店舗(2016年6月時点)を展開するドン・キホーテは、食料品・日用品をはじめ、雑貨、衣料品、家電製品といったさまざまな商品を取り扱う総合ディスカウントストア。ここ数年、情報システム環境の効率化に向け、プライベートクラウドの活用や統合ストレージの導入などを積極的に行っている。

その一方で、一部では物理環境で数十のシステムが稼働しており、それぞれ個別の運用が行われているため、バックアップの確認に毎日数十分単位の時間を要するという課題を抱えていた。そこで、資産管理システムをリプレースするタイミングでバックアップシステムの見直しを実施。対応OSやデータベースの種類、コストパフォーマンスなどの観点から「Arcserveシリーズ」に絞り込み、最終的にハードウェア一体型のArcserve UDP 7300 Applianceの採用を決定した。

ドン・キホーテでは、まず、2016年4月に資産管理システムのデータバックアップ環境としてArcserve UDP 7300 Applianceを導入。これにより、従来5時間かかっていたバックアップ時間が20分にまで短縮されたという。その後、別システムのバックアップ環境もArcserve UDP 7300 Applianceに移行し、現在は2システム・7サーバのデータ保護をArcserve UDP 7300 Applianceで行う。

採用の決め手となったのは、システムごとにストレージやネットワーク機器を用意する必要がなく、対象システムが増えても追加ライセンス不要でバックアップ環境を一元化できること。ドン・キホーテでは、物理環境にある残りのシステムも、今後のリプレースのタイミングでArcserve UDP 7300 Applianceに統合していく予定だとしている。