ネットアップは6月21日、鳥取県情報センター(TIC)の自治体向けクラウドサービス基盤に、ネットアップが提供する統合インフラソリューション「FlexPod」が採用されたと発表した。

TICは、前身となる財団法人鳥取県情報センター時代から約40年にわたり、鳥取県内の自治体や民間企業などに情報システム関連のサービスを提供してきた。2009年に株式会社へ移行した後は、自治体向けクラウドサービスを中心に県外へのビジネス展開を視野に入れて体制を整えている。

TICが2010年から運用する第1世代のシステム基盤では、垂直統合型システムを採用していたが、ビジネスの急激な成長によるシステム基盤の拡張作業が大きな負荷になることに加え、それに伴うシステム停止、長時間のバックアップなどが課題となっていた。

TICでは、第2世代のシステム基盤として、Ciscoのサーバとネットワークスイッチ、ネットアップのストレージ、VMware vSphereで構成された事前検証済み統合インフラであるFlexPodを採用。2015年7月~8月に構築作業を実施した。

稼働後は、基盤全体の運用負荷が大幅に軽減されたほか、バックアップ時間の短縮などの効果が得られたという。また、バックアップやDR(Disaster Recovery)関連の機能は全てネットアップの「NetApp Snapshot」「NetApp SnapMirror」に切り替え、「Virtual Storage Console」を導入。VMware vCenter上からストレージを一元管理することで、災害発生によってシステムがダウンしても、最小限の手順で復旧を行えるとしている。

導入後のシステム環境イメージ