マニュアルを表示するmanコマンド(その2)

【連載】

にわか管理者のためのLinux運用入門

【第25回】マニュアルを表示するmanコマンド(その2)

[2016/06/07 08:00]後藤大地 ブックマーク ブックマーク

コマンドの使い方や指定するオプション、設定ファイルの書き方などはオンラインマニュアルを調べることでわかることが多い。だが、そもそもどんなコマンドがあるのかを知らないために、「manコマンドで何を調べれば良いのかがわからない」という状況になっているユーザーは少なくないようだ。そこで今回は、manコマンドを使って知らないコマンドや設定ファイルのマニュアルを調べる方法を紹介する。

知らないコマンドも含めて探す「キーワード検索」

今回の主題は「キーワード検索」だ。これだけ覚えてもらえればと思う。manコマンドには、キーワード検索をするための「-k」というオプションが用意されている。何を調べれば良いのかがわからないときには、とりあえず「man -k 《keyword》」で関係しそうなキーワードを指定して候補を表示させてみよう。

「man -k」でキーワードに「status」を指定して実行した例

この「man -k」の処理は、「apropos」というコマンドの動作と同じになっていることが多い。

aproposコマンドでキーワードに「status」を指定して実行した例

ただし、aproposコマンドは使われることが少ないので、覚えにくいのではないかと思う。「apropos(アプロポゥ)」は「関連すること」を示す前置詞なので、この英単語を知っていればコマンドとしても覚えていられるかもしれないが、単語自体、情報系の英文ではあまり見かけない気がする。「キーワードを調べるには『k』」と考えて、「man -k」を使うほうが覚えやすいだろう。

すべてのマニュアルを表示する方法

前回、マニュアルは「セクション」と呼ばれるグループに分類されており、セクションは番号で示されることを紹介した。しかし、あるマニュアルがそもそもどのセクションに分類されているものなのか、さっぱりわからないことがある。むしろ、セクションを意識したことがない方もいるかもしれない。

そこで覚えておきたいのが「-a」というオプションだ。例えば、「uname」という名前のマニュアルは、CentOSならセクション1とセクション2、FreeBSDならセクション1とセクション3にそれぞれ存在する。しかし、何もオプションを指定せず、セクション番号も指定しなかった場合、セクション1に分類されているunameのマニュアルしか表示されない。これでは、他のマニュアルを調べることができない。

そこで「man -a 《name》」を実行すると、「name」に該当するマニュアルがすべて表示されるようになる。

「man -a 《name》」で、「name」に該当するマニュアルがすべて表示されるようになる

次のマニュアルを表示させる方法はページャによって異なるが、「q」キーがフックになっていることが多い。CentOS 7の場合、「q」キーの後にエンターキーを押すと次のマニュアルが表示される

「q」キーで次のマニュアルに進む

manコマンドのオプションとしては、「-k」と「-a」を覚えておけばよいだろう。ただし、「man -k」(もしくはaproposコマンド)のキーワード検索はとてもシンプルな機能なので、Google検索のような精度を期待してはいけない。筆者の経験上、これらのオプションを使った検索で求める情報を得られなかった場合は、早々にGoogle検索に切り替えたほうが良いように思う。

今回のおさらい

今回のおさらいは、次のとおりだ。

  • 「man -k 《keyword》」で、マニュアルをキーワード検索できる
  • 「man -a 《name》」で、「name」に該当するすべてのマニュアルを表示させることができる

ちょっとした操作をしたいときに使うコマンドをど忘れしてしまうことはあるし、複数のディストリビューションを使っていると、類似機能を提供しているコマンドの名前が出てこなくなることもある。そんな時、さっと候補を調べられる機能が「man -k」だ。便利なので、このオプションはぜひ記憶しておいていただきたい。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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