【レポート】競合製品、新技術、留意点...注目企業が本音で討論! - 新興ストレージベンダー座談会 (1) 特性の異なる8社が集結! その顔ぶれは...

[2015/12/01 08:00]齋藤公二 ブックマーク ブックマーク

──次に、Nimble Storageさん、お願いします。

Nimble 川端氏:HDDとSSDを両方搭載したストレージを展開しています。それぞれのいいところだけを引っ張りだすためにファイルシステムを一から作ったおそらく唯一のベンダーです。

IoTの考え方を応用したサポートにも特徴があります。ストレージをネットワークにつながったデバイスと見なし、統計情報を集めて分析してストレージのトラブルを未然に防ぐという取り組みを5年ほど前から行っています。故障予知、予兆検知といわれる取り組みですね。

──どんなトラブルを予知できるのでしょうか。

Nimble 川端氏:いろいろあります。たとえば、SSDに関してもSMARTという劣化具合を示すパラメータを収集して、劣化しそうになったら交換します。メモリリークや温度の継続的な変化など、長期的に見なければわからないものもあります。それらの情報を継続して収集することで、プロアクティブにサポートします。

──では、Violin Memoryさん、お願いします。

Violin Memory 青野氏:2005年に創業し、2009年からオールフラッシュストレージ専業ベンダーとして展開しています。フラッシュストレージ業界では老舗のベンダーです。

NANDフラッシュチップは100%東芝製のものを採用し、それ以外のOSやコントローラ、メモリーカードなどすべてをNANDフラッシュに最適化した形で独自開発していることが他社との違いです。全モデル3Uでコンパクトかつ低消費電力であることや、RAID設計や性能サイジングなどを省けることで、データセンターをシンプルに運用管理できるようにしています。

──オールフラッシュはこれからのトレンドでしょうか。

Violin Memory 青野氏:いまはSSDとHDDを組み合わせたハイブリッド型が主流ですが、何年か後にはオールフラッシュに置き換わっていくと考えています。その大きな転換期にあたり、フラッシュを使ったストレージで先頭を走っていける存在でありたいと考えています。

Violin Memory 青野氏

──Panasasの代理店であるスケーラブルシステムズさん、お願いします。

スケーラブルシステムズ 戸室氏:スケールアウト型のNASを提供しています。NASで発生するボトルネックに対応するために、データのI/O処理を並列化し、スループットを高めています。大規模環境でも特別なファイルシステムを用いることなく、ピュアなNASで構築できることが特徴です。

──フラッシュも使っているのですか。

スケーラブルシステムズ 戸室氏 : SSDとHDDを組み合わせて階層的に自動的に振り分ける仕組みもあります。オブジェクト型のストレージで、そうした階層型で配置できる仕組みを持っています。創業者でCTOのGarth Gibson氏は、UCバークレイでRAID技術を提唱した4人のうちの1人です。新しいRAID技術も提案しています。

──最後になりましたが、ピュア・ストレージ・ジャパンさん、お願いします。

ピュア・ストレージ 阿部氏:オールフラッシュ製品を展開しています。ベンダーとしては後発ですが、目指しているのは、基幹系や情報系のプライマリストレージです。IOPSの絶対値を競うのではなく、実ユーザー環境でのアプリケーションに適した高パフォーマンスと低遅延でのレスポンスを実現できるよう設計されており、ワークロードがきつい状況でも性能を維持しながらレスポンスできるようなミッションクリティカルな業務システムに適した製品です。

──特徴的な機能はありますか。

ピュア・ストレージ 阿部氏:インラインでの重複排除や圧縮などのデータ削減機能です。容量効率を向上させつつ、高いパフォーマンスの発揮にも貢献できていることが特徴です。加えて、基幹システムとして不可欠なスナップショットやレプリケーション、高可用性機能など、従来のプライマリディスクストレージと同等以上のデータ保護機能も備えています。自動車レースにたとえると、直線の最高速を競うのではなく、コーナリングも加速もよい、最終的にレースに勝つための製品と言えます。

Violin Memory 青野氏(左)/ピュア・ストレージ 阿部氏(右)

──ありがとうございました。ストレージに対する考え方や製品展開の仕方はそれぞれに違いがあることがわかりました。次に、実際に他社の製品のことをどう考えているのかを聞いていきたいと思います。

*  *  *

紙幅の都合で、今回はここまで。各社の紹介で終わってしまったが、次回以降、いよいよ注目の競合企業や、新技術について伺っていく。

シリーズ企画『新興ストレージベンダー座談会』

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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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