【連載】

にわか管理者のためのWindows Server 2012入門

【第37回】FSRMでできること:共有設定

[2013/09/02 09:00]井上孝司 ブックマーク ブックマーク

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サーバ/ストレージ

第24~25回目でフォルダ共有について取り上げたが、実は[ファイルサービスおよびiSCSIサービス]の役割を導入した状態では、[サーバーマネージャー]からウィザード形式で共有設定を行うこともできる。この部分がWindows Server 2012になって大きく変化しているので、今回はそれについて取り上げよう。

実のところ、単に共有してアクセス権を設定するだけであれば、第24~25回目で解説した手順の方が簡単かつ迅速であり、わざわざウィザードを使用する必然性は薄い。ここで解説するウィザードが役に立つのは、クォータをはじめとするアクセス権以外の設定項目について、漏れのないように設定しておきたい場面といえる。

Windows Server 2012における変化点

[サーバーマネージャー]左側のツリー画面で[ファイルサービスと記憶域サービス]→[共有]とツリーを展開・選択すると、その右側に、現時点で共有しているフォルダの一覧が現れる。その状態で[タスク]-[新しい共有]を選択すると、ウィザード形式で共有フォルダを設定できる。

[サーバーマネージャー]を使って共有フォルダを設定できるのだが、その内容は通常の方法とは異なる

この方法のメリットは、共有対象となるフォルダのパス・共有名・アクセス権だけでなく、さらにいろいろな項目の設定をまとめて行える点にある。そしてWindows Server 2012では、「共有のプロファイル」と題して複数の選択肢を用意した上で、選択したプロファイルによって、共有に使用するプロトコル(Windowsファイル共有用のSMBに加えてNFSの選択が可能)や、併せて設定する項目の内容を変えている。

[サーバーマネージャー]で共有を設定する際の選択肢と設定内容

それぞれの内容の違いについて、個別に手順を記述していると冗長になりすぎるので、共有のプロファイルごとに設定する内容を一覧表にしてみた。ただし、NFSを使用する共有(NFS共有-簡易とNFS共有-高度)については対象から除いている。

ウィザードの冒頭で表示する、プロファイルの選択画面

SMB共有-簡易 SMB共有-高度 SMB共有-アプリケーション
共有対象の指定 共有対象の指定 共有対象の指定
共有名と説明の指定 共有名と説明の指定 共有名と説明の指定
共有設定の構成 共有設定の構成 共有設定の構成
アクセス許可の構成 アクセス許可の構成 アクセス許可の構成
確認画面 フォルダー管理プロパティの選択 確認画面
クォータの設定
確認画面

選択肢ごとに異なる、ウィザードの設定項目一覧

共有対象の指定や共有名の指定については、特に難しいことはないだろう。

共有対象となるパスを指定する画面

それに続いて表示する、共有名と説明文を指定する画面

[共有設定の構成]では、以下のチェックボックスがある。

アクセス許可設定に基づいた列挙を有効にする:このチェックボックスをオンにすると、ユーザーがアクセスできるファイルとフォルダだけを表示するようになる。[SMB共有-アプリケーション]では利用不可
共有のキャッシュを許可する:このチェックボックスをオンにすると、オフラインキャッシュ機能を利用可能にする[SMB共有-アプリケーション]では利用不可
ファイル共有のBranchCacheを有効にする:このチェックボックスをオンにすると、ブランチキャッシュ機能が有効になる[SMB共有-アプリケーション]では利用不可
データアクセスの暗号化:このチェックボックスをオンにすると、共有フォルダにアクセスする際の通信を暗号化する

[共有設定の構成]。最初に選択したプロファイルによっては、利用できない項目がある

[アクセス許可の構成]は、共有アクセス権・NTFSアクセス権・集約型アクセスポリシーをひとまとめにして扱い、トータルでアクセスの可否について指定するもの。既定値が「Everyone - 読み取り専用]になっているのは通常の共有設定と同じで、[アクセス許可をカスタマイズする]をクリックすると、設定のカスタマイズが可能。

アクセス許可の設定画面。共有アクセス権だけでなく、NTFSアクセス権も関わってくる点に注意

その際に表示するダイアログは以下のもので、タブを切り替えて、NTFSアクセス権も共有アクセス権も同じダイアログで設定する。

[アクセス許可をカスタマイズする]をクリックすると表示するダイアログ。共有アクセス権は[共有]タブで指定する

[SMB共有-高度]では、フォルダー管理プロパティの選択が加わる。[ユーザーファイル][グループファイル][アプリケーションファイル][バック圧婦およびアーカイブファイル]と4種類のチェックボックスがあり、ここで選択した内容はデータ管理ポリシーの動作に影響する。

[SMB共有-高度]では、クォータの設定も加わる。ここでいうクォータとは、ファイルサーバーリソースマネージャー(FSRM)が提供する「フォルダ単位で容量を制限するクォータ」で、既存のクォータテンプレートの中から選んで適用する(カスタム設定不可)。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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【連載】にわか管理者のためのWindows Server 2012入門 [37] FSRMでできること:共有設定
第24~25回目でフォルダ共有について取り上げたが、実は[ファイルサービスおよびiSCSIサービス]の役割を導入した状態では、[サーバーマネージャー]からウィザード形式で共有設定を行うこともできる。この部分がWindows Server 2012になって大きく変化しているので、今回はそれについて取り上げよう。
https://news.mynavi.jp/itsearch/2015/10/19/windows_server_2012/37_index.jpg
第24~25回目でフォルダ共有について取り上げたが、実は[ファイルサービスおよびiSCSIサービス]の役割を導入した状態では、[サーバーマネージャー]からウィザード形式で共有設定を行うこともできる。この部分がWindows Server 2012になって大きく変化しているので、今回はそれについて取り上げよう。

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