カスタマイズ - フォント編

【連載】

1からマスター! Windows Terminal入門

【第13回】カスタマイズ - フォント編

[2020/04/02 08:00]佐々木宣文 ブックマーク ブックマーク

フォントをカスタマイズしてみよう

ターミナルアプリケーションを日頃から利用する上で意外と重要な要素の一つに、使用する「フォント」が挙げられる。作業量によっては大量の文字を閲覧し続けることになるため、見やすいフォントをチョイスすることの重要度は高いはずだ。そこで今回は、Windows Terminalにおけるフォントの設定方法といくつかのフォントファミリーを紹介しよう。

まずはフォントの設定方法だが、フォントの設定は各シェルごとに行えるようになっており、設定項目「fontFace」を利用する。PowerShellの標準のフォントである「Consolas」は、以下のように「defaults.json」に設定されている。

            "fontFace": "Consolas",

標準ではConsolasフォントを使用(PowerShellの場合)

ConsolasはWindowsに標準でインストールされている等幅(モノ[Mono]、モノスペース[Monospace])フォントだ。コンソール表示やプログラミングする際のフォントとして適している。

標準で設定されているConsolasフォントに不満や違和感がなければ、そのまま利用してもいいだろう。もしフォントを変更するのであれば、利用したいフォント名をfontFaceに指定すればいい。

例えば、次のようにWindowsに標準でインストールされている「MS ゴシック」のフォントをfontFaceに指定してみる。設定を保存するとフォントがすぐに切り替わるようになっている。なお、ここではMS ゴシックフォントを見やすくするため、「fontSize」でフォントサイズも変更している。

fontFaceとfontSizeを変更

MS ゴシックフォントを設定

フォントを変更する場合は可変幅(プロポーショナル[Propotional])フォントは避け、等幅フォントを設定したほうがよい。可変幅フォントを指定した場合、フォントがきれいに描画されないためだ。また、使用する等幅フォントによってはフォントサイズを変えたほうが見やすい場合もあるので、適宜fontSizeで調整してみてほしい。

fontFaceにMS PGothic(MS プロポーショナルゴシック)を設定した場合、フォントがきれいに描画されない

Notoフォントを使ってみよう

ではまず、フォントファミリーとして「Noto」を紹介しよう。Notoフォントは、GoogleとAdobeが共同で開発を始めたフォントファミリーだ。オープンソースライセンスの下で提供されているもので、共同開発という経緯もあり、GoogleとAdobeがそれぞれ異なる名前で公開している。

日本語に対応したフォントはGoogleからは「Noto Sans CJK JP(和文はゴシック体)/Noto Serif CJK JP(和文は明朝体)」として、Adobeからは「Source Han Sans(日本語名:源ノ角ゴシック)/Source Han Serif(日本語名:源ノ明朝)」としてリリースされている。

Notoフォントファミリーは公式ページよりダウンロードできる。トップページからは全ての言語向けのフォントを一式にしたファイルを取得できるようになっているが、日本語版のみを入れたい場合は、次のようにトップページの検索機能を使って「CJK JP」を検索すればよい。

CJK JPで検索(Noto公式トップページ)

ここではゴシック体の「Noto Sans CJK JP」をインストールしてみよう。検索結果からNoto Sans CJK JPをダウンロードすると、zip形式のファイルとなっているので解凍する。

展開すると9種類のフォントが同梱されている。このうち、ボールド体の「NotoSansMonoCJKjp-Bold.otf」と通常体の「NotoSansMonoCJKjp-Regular.otf」の2種類が等幅フォントとなっている。

対象のotfファイルをダブルクリックするとフォントビューワが立ち上がるので、インストールボタンを押せばインストールできる。ここでは通常体のNotoSansMonoCJKjp-Regular.otfをインストールする。

フォントビューワでNoto Sans Mono CJK JP Regularをインストール

インストールが完了したら、次のように設定すればWindows TerminalでNotoフォントが利用可能となる。

Noto Sans Mono CJK JPを設定

Noto Sans Mono CJP JPを設定した場合のWindows Terminal

Source Han Code JPフォントを使ってみよう

先ほど、GoogleとAdobeが共同で開発したフォントファミリーがそれぞれで公開されていることを説明した。Adobeからはゴシック体のSource Han Sansと明朝体のSource Han Serifがリリースされているのだが、さらにSource Han Sansをベースに日本語に最適化されたフォント「Source Han Code JP(源ノ角ゴシック Code JP)」というフォントが登場している。

Source Han Code JPはAdobeのフォント開発チームの一員である服部正貴氏によって開発されたフォントで、NotoやSource Han Sansと同様オープンソースライセンスの下に提供されている。同フォントは、Githubの配布ページよりダウンロード可能だ。

Source Han Code JPの配布ページ(最新版のみのページ)

ダウンロードページではzip形式とtar.gz形式の2つのアーカイブファイルで提供されており、どちらを取得してもかまわない。アーカイブファイルをダウンロードし、解凍すると全てのフォントをまとめたファイル用のOTCフォルダと書体別のフォントをファイルごとにしたOTFフォルダ、ライセンスファイルなどが展開される。

特定の書体だけを利用したいのであれば対象のotfファイルを、全ての書体をインストールしたいのであればotcファイルをダブルクリックする。 ここでは通常体のSource Han Code JPを使うため、SourceHanCodeJP-Regular.otfをダブルクリックしてフォントビューワからインストールする。

フォントビューワでSource Han Code JPのインストール

インストールが完了したら、次のように設定すればSource Han Code JPフォントがWindows Terminalで利用可能となる。

Source Han Code JPを設定

Source Han Code JPを設定した場合のWindows Terminal

フォントの選択は難しい

今回は、Windows TerminalのフォントとしてNotoフォントとSource Han Code JPフォントを紹介した。好みがはっきりと分かれるフォント設定だが、比較的最近登場したこともあって両フォントとも非常に洗練されており、ターミナルアプリケーションにも適したフォントだと言える。

とはいえ、使用できるフォントは無数に存在しており、どのフォントが良いのかは主観性が高いので利用してみないことにはわからない。紹介したフォント以外にもさまざまなフォントがあるので、本稿を参考に実際に設定し、試してみてもらいたい。

実は、Windowsws Terminalを利用する上で特に試してみてほしいフォントがもう1つある。それは、Windows Terminalの利用を想定して設計されたユニークなフォントファミリー「Cascadia Code」だ。これについては、次回紹介したいと思う。

参考資料

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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