Visual Studio Codeは補完機能が優れているので、普通に使っているだけでも満足度は高いが、今回は設定やテーマの変更など、ユーザが好みに応じてカスタマイズできる点を取り上げよう。

簡単なカスタマイズを試す

Visual Studio Codeは、Atomなど、これまで紹介したプロダクトとほぼ同じ仕組みになっておりわかりやすい。AtomやSublime Text、Bracketsを使ったことがあれば、Visual Studio Codeを使うにあたって困ることはないだろう。

基本的な設定はメニューの「基本設定」→「設定」から行える。デフォルトの設定とユーザが書き込む設定の2つのエディタが開くので、変更したい部分のコードをコピー&ペーストしてユーザの設定側に書き込み、それを書き換えればよい。

Visual Studio Codeのキーボードショートカットについてはショートカットキーを入力するだけで設定できる。メニューから「基本設定」→「キーボードショートカット」を選択し、変更したい選択肢を選んでからショートカットキーを入力する。

設定(基本設定→設定)変更部分を自分で追加するスタイル

キーボードショートカット(基本設定→キーボードショートカット)

スニペットの設定

Visual Studio Codeにはスニペットの機能も用意されている。

スニペットは言語モードごとに設定するようになっている。メニューから「基本設定」→「ユーザースニペット」を選択すると、まず言語モードを選択するメニューが表示される。

ここで設定したい言語モードを選択し、次にスニペットを書き込めばよい。スニペットは決まりきった作業をかなり高速化してくれる便利な機能なので、ぜひとも使いこなしたいところだ。

スニペット(基本設定→ユーザースニペット)

自分で使うスニペットを登録する

配色テーマの変更

Visual Studio Codeにはデフォルトでいくつもの配色テーマが用意されている。配色テーマはメニューから「基本設定」→「配色テーマ」を選択することで変更できる。テーマがメニューで表示されるので、それを選択すれば配色が変わる仕組みになっている。

テーマ(基本設定→配色テーマ)

テーマが変更されたVisual Studio Code

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Microsoftはそれ単体ですべてを開発できる統合開発環境という位置づけでVisual Studioを提供している。Visual Studio Cloudは、共同開発を目的としており、MacやLinuxなど、Windowsプラットフォーム以外の環境でも利用できるよう開発されたものだ。Windows専用のアプリケーションではないが、実によくできている。

Visual Studio Codeにもコマンドパレットが用意されているので、使うにつれてさまざまな操作をコマンドパレット経由で実施できるようになる。使えば使うほど便利になるエディタ、それがVisual Studio Codeだ。

拡張機能も用意されており、追加で機能を加えることが可能だ。次回は拡張機能について取り上げようと思う。