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アジャイル開発のアウトソーシングを「うまくやる」方法とは?

[2017/06/20 08:00]冨永裕子 ブックマーク ブックマーク

アジャイル開発ができるベンダーの探し方

では、IT部門はアジャイル開発のパートナーをどのように探したらよいのだろうか。ハイデン氏は、以下の2つのケースを想定し、それぞれに応じた提言を行った。

初心者として取り組む場合

「まずは事業部からのコミットメントを得ることが先決です」とハイデン氏は主張する。つまり、事業部のメンバーに「これは自分のプロジェクトだ」という責任を持ってもらうということだ。

「アジャイルの能力を高めるため、外部のアジャイルコーチを活用することを検討してもよいでしょう」(ハイデン氏)

初心者は何かと回り道をしてしまいがちである。そこをサポートするのがコーチの役割ととなる。そして「初めてのプロジェクトでは必ずPOC(Proof of Concept)から始めるべき」(ハイデン氏)だという。これは、本契約の前にPOCでアジャイルの能力を証明してもらい、今後も一緒にやっていけるかどうかをPOCの結果から判断することが必要になるためだ。

アジャイルの経験をある程度積んだ場合

一般に、大規模なアジャイル開発を展開した経験のある企業では予算も潤沢で、1,000人単位でプロジェクトに関与していることも珍しくない。ハイデン氏はアジャイル開発においてクラウドソーシングがいかに適しているかを語り、これを試すことを提言した。

クラウドソーシングの仕組みは比較的新しいが、分散開発自体は珍しいものではない。アウトソーシングで規模を拡大する際、効率性を求めて拠点が分散するのはよくあることだ。ハイデン氏は、分散型チームでアジャイル開発に取り組む場合のアドバイスとして「最も重要なのは、時差がある場合でも、1日に4時間は業務時間が重なるようにすることです」と説明する。これは、プロジェクトの障害になるコミュニケーションの断絶を緩和するための工夫だ。

また、アジャイル開発では「ビルド」「テスト」「デリバリー」を反復的に繰り返すため、ソフトウェア構成管理ツールの役割が大きい。ハイデン氏は「デリバリーのスピードアップには、自動化の利点を最大化できるツールを活用することが有効です」とコメントを寄せた。

* * *

デリバリーのスピードを高めるには、アジャイル開発の経験の有無にかかわらず、ビジネス部門とIT部門の連携が必須になる。外部との連携においても、これは同様だ。コラボレーションこそがアジャイル開発の基本となることを強調し、ヴァンダー・ハイデン氏は講演を終えた。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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