NTTレゾナントは1月24日、米Lookoutがクラウド型検証サービス「Remote TestKit(リモートテストキット)」のエンタープライズ版を導入したと発表した。

Remote TestKitは、スマホアプリやスマホ用Webサイトをクラウド上で検証することができる開発者支援サービス。利用者は実機を購入する必要がなく、クラウド上で約500機種以上のスマホ・タブレット端末の動作検証を行うことができる。今回、Lookoutが管理する設備内にRemote TestKit SaaS版の機能を提供する自社運用形態で導入された。

SaaSで運用するのではなく、自社運用にすることで、顧客独自のセキュリティポリシー・スマホ端末運用ポリシーで運用できるほか、社内の開発設備とのシームレスな連携や、顧客所有のスマホ・SIMカードの利用が可能になる。

Lookoutは、世界各国の個人・企業・政府機関に対し、モバイルセキュリティアプリケーションを提供するセキュリティベンダー。エンジニアがアイルランドやインドなど、世界の複数の拠点に分散していることから、どのようにしてiPhone・Android向けにLookoutのアプリを開発・テストするかが課題となっていた。

Remote TestKitの導入により、Lookoutのアプリケーションを、サービスを提供する各国の通信事業者に接続されたデバイスでテスト可能となったほか、さまざまなメーカー・バージョンのモデルやOSでテストできるようになったという。また、各国拠点の全ての社員がデバイスにアクセスできるため、24時間の作業が可能となり、効率的になったとしている。