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"トランスフォーメーションクラウドの時代"に- 「Google Cloud Next '21」が開幕

[2021/10/14 13:30]岩井 健太 ブックマーク ブックマーク

「Google Distributed Cloud」を発表

次に、グーグル・クラウド・ジャパン 技術部長(インフラ、アプリケーション開発)の安原稔貴氏がオープンクラウドを紹介した。同氏は「最近では低遅延、ローカルでのデータ分析、セキュリティ&プライバシー要件、データレジデンシー、データ主権(データ管理)といったことを、お客さまは課題に感じているようだ」と語っており、このような要望に対応するため「Google Distributed Cloud」を発表した。

グーグル・クラウド・ジャパン 技術部長(インフラ、アプリケーション開発)の安原稔貴氏

グーグル・クラウド・ジャパン 技術部長(インフラ、アプリケーション開発)の安原稔貴氏

Google Distributed Cloudは、Google Cloudのインフラストラクチャとサービスをエッジ、顧客のデータセンターに拡張するフルマネージド型のハードウェア、およびソフトウェアソリューションで構成。

オープンソースベースのプラットフォームである「Anthos」上に構築されており、オンプレミス、エッジ、複数のパブリッククラウドにまたがり、インフラストラクチャやアプリケーションを管理し、一貫性のある運用を大規模に提供するという。最初の製品として「Google Distributed Cloud Edge」と「Google Distributed Cloud Hosted」を発表している。

安原氏は「Google Distributed CloudのベースはAnthosのテクノロジーであり、ハードウェアをバンドルして利用でき、サービスを使うだけでワークロードの開発や低遅延のアプリ開発・デプロイなどの要件を満たすことができる」と話す。

  • Google Distributed Cloud Edge
    10月13日からプレビュー版を提供開始。Google Cloudの通信業界向けソリューションをベースに構築されており、通信サービスプロバイダ(CSP)がインテルやNVIDIAのテクノロジー上でワークロードを実行し、新しい5Gやエッジのユースケースの提供を可能としている。データが生成・活用される場所の近くでGoogle Cloudのインフラストラクチャとサービスの運用を可能とし、Googleの140以上のネットワークエッジポイント、小売店、工場、支店など顧客のエッジロケーション、または通信サービスプロバイダのエッジロケーションが含まれる。また、ローカルでのデータ処理や低遅延のエッジコンピューティングでのワークロードの実行、オンプレミス環境のモダナイズ、さまざまな業界におけるプライベート5G/LTEソリューションの展開に適しているという。

  • Google Distributed Cloud Hosted
    2022年前半にプレビュー版として提供予定。顧客のデータセンターで法令遵守の要件と満たしつつ、データセキュリティやプライバシーの要件に対応して、オンプレミスにおけるデプロイメントのモダナイズ(近代化)を支援。インフラストラクチャ、サービス、API、ツールを管理するために、Google Cloudに接続する必要がなく、Anthosが管理するローカルのコントロールプレーンを使用して運用することで、データの保管場所やセキュリティ、プライバシーに関する厳しい要件を持つ公共機関や企業をサポートする。

「Google Distributed Cloud Edge」と「Google Distributed Cloud Hosted」の概要

「Google Distributed Cloud Edge」と「Google Distributed Cloud Hosted」の概要

環境に配慮したサービス群

最後に安原氏は、顧客の気候変動対策の支援サービスについて説明した。

  • Carbon Footprint
    Google Cloud Platformの使用に伴うCO2排出量を確認し、気候変動に関する目標に対する進捗状況を測定、確認することが可能。10月13日からCloud Consoleで無料で利用できる。
Carbon Footprintの概要

Carbon Footprintの概要

  • Carbon Reduction Recommendations
    利用されていないプロジェクトの削除(炭素排出量の削減量を示される)を提案し、炭素排出量の達成を支援するサービス。
Carbon Reduction Recommendationsの概要

Carbon Reduction Recommendationsの概要

  • Google Earth Engine
    衛星画像や50PB以上の地理情報オープンデータ、BigQuery、Cloud AI、Google Maps Platformなど、地理空間に対応した他製品と組み合わせて、異常気象や人為的な活動による地表の変化を追跡・監視・予測を可能とし、運用コストの削減を支援。また、リスクを軽減して適切に管理し、気候変動の脅威に対する耐性を高めるという。現在、Google Cloudの一部としてプレビュー版が利用できる。Earth Engine独自のデータ、インサイトと機能性をエンタープライズグレードの体験と信頼性を合わせて、フルマネージド型で提供する。
Google Earth Engineの概要

Google Earth Engineの概要

  • Unattended Project Recommender
    機械学習を活用して、放棄された可能性の高いプロジェクトを特定。組織が簡単に削除できるようにフラグを立てることで、二酸化炭素排出量とコストを削減し、セキュリティリスクを軽減する新機能。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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