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デジタル変革は第2章へ - ハイブリッド/マルチクラウド化をどう進めるか?

[2019/05/16 08:00]齋藤公二 ブックマーク ブックマーク

企業がクラウド移行に抱く懸念

IBMのユーザー調査では、すでにクラウドに移行しているシステムの割合は20%で、残りの80%のシステムはクラウドに移行していない状況にある。また、クラウド移行に伴う懸念事項としては「クラウド間の移行」が73%、「管理/運用の一貫性」が67%だったという。

「そこで”カギ”になるのが『クラウドネイティブ』です。クラウド間の移行については、オープンなコンテナ技術により、アプリの可搬性を向上させることができます。また、管理/運用については、オープンなオーケストレーションにより効率化を行います」(二上氏)

こうしたクラウドネイティブを推進するためにIBMが力を入れて取り組んでいるのが、Dockerコンテナの採用や、Kubernetesによるコンテナの動的オーケストレーション、マイクロサービスなどだ。これらはCNCF(Cloud Native Computing Foundation)が策定する標準にのっとって推進されており、オープンソースを使いながらベンダーロックインを排除し、プラグインで容易に拡張していくことができるという特徴を持っている。

「IBMでは、コンテナとKubernetesを中心としたクラウドネイティブな共通基盤をベースに、その上でWebSphereやWatsonなどのさまざな商用ミドルウェアやオープンソースソフトウェアをコンテナとして稼働できるようにしています。これにより、プライベートクラウドでも、パプリッククラウドでも、アプリケーションをそのまま動かすことができるようになります。クラウドネイティブな共通基盤の上で、可搬性が高く、クラウド間の移行がしやすい環境を整備することができるわけです」(二上氏)

こう説いた上で二上氏は、クラウドネイティブな共通基盤を構築するものとして「Red Hat Enterprise Linux」や「Red Hat OpenShift Kubernetes」を、商用ソフトウェアやオープンソースの実行基盤として「IBM Cloud Private」や「Red Hat OpenShift」、各種ミドルウェアがあることを紹介。また、マルチクラウド管理機能を提供するツールとして「IBM MultiCloud Manager」を紹介した。

「デジタル化が進むと、システムがこれまで以上に複雑になります。顧客接点となるモバイルやWeb、IoTなどのUI/UXから、それを処理するデジタルアプリやデジタル基盤、また、既存の基幹系基盤や情報系基盤もあります。IBMにも、こうしたシステムをどのようなアーキテクチャで管理していけばよいかという相談が数多く寄せられています。そこで、IBMではデジタル時代の次世代アーキテクチャを整備し、企業本来の価値を生かすことを支援しています」(二上氏)

このアーキテクチャは、顧客接点(UX/IoT)、デジタルサービス、ビジネスサービス、データサービスという4つの領域を分け、それぞれをクラウドネイティブな基盤やアプリケーションを用いながら連携させていくものだ。また、ユーザー企業側に「全社アーキテクチャ推進室」を設置し、次世代アーキテクチャの策定支援も行っているという。

最後に二上氏は「IBMは幅広いアーキテクチャのスキルと経験で、お客様のこれからのアーキテクチャをサポートしていきます」と強調し、講演を締めくくった。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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