ブライトコーブは9月11日、ワコールがブライトコーブのクラウド動画配信プラットフォーム「Video Cloud」を導入したと発表した。

Video Cloudは、マルチデバイス対応の高品質な動画配信環境を実現するというもの。効率的なコンテンツ管理やソーシャルメディアへの展開、ランディングページの容易な制作、視聴データに基づいたレポートなど、動画配信に必要な機能をオールインワンで提供する。

ワコールでは9年前に無料動画サービスに企業ページを開設し、Webサイトと連動した動画配信を開始するなど、かねてより動画による製品プロモーションを行っている。こうした動画活用を進めるなかで、多数展開する各ブランドの担当者や制作会社が動画配信に携わることから、社内における動画データの一元管理とアクセス権の詳細な権限管理、配信期間の管理が課題となっていた。

同社は、こうした課題を解決するソリューションとしてVideo Cloudを導入。採用にあたっては、セキュアで信頼性が高く、公開期間を含むデータの一元管理が可能なほか、各ソーシャルと連携してマルチデバイスに対応した動画を展開できるなど、ビジネスでの動画活用に必要な機能が網羅されていることが決め手となった。

ワコールでは、2017年末よりVideo Cloudによる動画の配信や管理を開始。役割に応じた権限の付与やライセンス条件に合わせた公開設定が行えるようになり、これまでの運用課題を解決しつつ、効率的な動画管理によるコスト削減を実現できたとしている。

また、動画ポータル構築サービス「Brightcove Gallery」の機能を利用することでランディングページを容易に作成できるようになり、社内の動画活用のハードルを下げることができたという。動画を活用しやすくなったため、同社では企業内コミュニケーションでも動画を活用。社員教育や店頭販売員の接客品質向上などにもVideo Cloudを利用する。

今後ワコールでは、社内で動画活用の有効性を啓発することで、動画によるコミュニケーションを推進し、Video Cloudの利用範囲を拡大していくとしている。さらに、ECとシームレスに連動したインタラクティブな動画作成や、視聴データの分析など、Video Cloudを使ったより高度な動画活用の取り組みを進める予定。