日本オラクルは12月6日、エヌ・ティ・ティ・コムウェア(NTTコムウェア)が、通信事業者による回線小売サービスのフロント受付システムに高速データベース・マシン「Oracle Exadata」とプライベートクラウド構築基盤「Oracle Exalogic」を導入・更改したと発表した。

NTTコムウェアが構築する、通信事業者による回線サービスの受付業務のシステム基盤は、エンドユーザー、代理店、他事業者など複数チャネルからの注文をワンストップで受け付け、一括オーダーを手配する基幹業務を担っている。同基盤の運用においては、業務量増加に伴う性能課題、ハードウェア老朽化による保守および拡張性低下に対する解決策に加え、TCO(総所有コスト)削減が求められていた。

システム更改にあたって、ハードウェアを中心としたインフラストラクチャだけでなく、プラットフォームに当たるオラクルのデータベースやミドルウェアにおける性能、信頼性、運用、コストの面で、仮想化を前提としたIAサーバとの適用性評価を実施した結果、Oracle ExadataとOracle Exalogicの採用に至ったのだという。

導入の結果、オンライン処理性能・バッチ処理性能がそれぞれ平均15倍・75倍に向上したほか、データベースの移行時間は約92%削減、サーバ台数も約83%削減し、維持コストが大幅に圧縮されたとしている。システム更改から約1年間、サービス停止につながる障害は皆無で、監視やサポートにおいても安定動作しているという。

NTTコムウェアでは、サービス・契約管理システムの開発・検証環境にオラクルのパブリッククラウドを活用することで、開発期間の短縮と、さらなるコスト削減も見込む。