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「ねらいは投資の集中と最適化」 - 「Open Open」で進むSUSEの協業戦略

[2016/12/13 09:00]齋藤公二 ブックマーク ブックマーク

目指すは「オープンな関係」 - 富士通はなぜSUSEと協業したか?

ミラー氏は、こうしたパートナーとの協業関係を「Open Open」という言葉で表現する。ソースコードがオープンであるだけでなく、パートナーとの間でオープンな関係を作ることで、協業を加速させるという意味だ。氏曰く「ベンダーロックインとは真逆のアプローチ」だという。富士通との協業も、そうした流れの中にある。

11月16日、富士通とSUSEは連名で「ハイブリッドクラウド対応製品」「ミッションクリティカルサポート」「将来のコンテナ技術」の3分野において、オープンソースコミュニティにおける開発からマーケティング・販売まで戦略的に協業すると発表した。これを踏まえ、ゲストとして登壇した田中氏は、これまでの10年超にわたる協業の取り組みや今回の協業の意義などについて解説した。

富士通のプラットフォーム事業部は、メインフレームや高速インメモリデータ管理ソフト、高信頼基盤ソフトウェアなど、ミッションクリティカル市場で培ったソフトウェア開発力をオンプレミス・クラウド領域へ展開することをミッションとする。その中で、オープンソースは重要な役割を担っており、富士通がLinux OSのミッションクリティカル機能開発への取り組みを始めてから10年以上になる。2005年に35件だったコミット件数は、2014年には1,665件に、2015年には2,898件にまで拡大している。

「SUSEとの協業のねらいは、両者の強みを合わせ、共同ソリューションを開発することです。具体的には、IaaS分野で富士通の『PRIMERGY ETERNUS』の上で、SUSE Linux Enterprise Server、SUSE OpenStack Cloudを稼働させ、PaaS分野で富士通の『Open Service Catalog Manager』を利用します。また、サポートでは『SUSE Long Term ServicePack Support』と富士通のワンストップサービスを組み合わせた新サポート商品を提供します。さらに、コンテナの分野での共同開発を進めていきます」(田中氏)

富士通 プラットフォームソフトウェア事業本部長 田中克枝氏

富士通 プラットフォームソフトウェア事業本部長 田中克枝氏

また、2017年1月にはOpenStack統合ソリューションの提供を開始する予定だ。SUSE OpenStack Cloudを使ったプライベートクラウド環境を構築するもので、スケールアップや冗長化に柔軟に対応でき、設計・構築・運用までの技術支援やワンストップサポートも提供されるという。

さらに、2017年度には、高SLA・長期運用に対応したサポート商品のグローバル提供を計画しており、これによって運用負担・リスク・コストを低減し、顧客システムの安定稼働を支えるとしている。

最後に、ミラー氏は「SUSEは、さまざまな企業とのパートナーシップによって、たくさんの価値を顧客に届けることができます。今後は、ソフトウェアによって定義されるデータセンターがエンタープライズ環境の主流になっていくでしょう。そこでは、信頼性、レスポンスの良さ、俊敏さ、制御の正しさがますます求められることになります。SUSEは、新しい時代に向けた価値を提供し続けていきます」と強調し、基調講演を締めくくった。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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