ソフトバンク・テクノロジー(SBT)は10月5日、イオングループのイオンペットに、マイクロソフトのデータウェアハウス(DWH)用クラウドサービス「Azure SQL Data Warehouse」およびWeb型レポーティングサービス「Azure SQL Server」を導入したと発表した。

ペット専門企業であるイオンペットは、ペット用品販売、動物病院運営、トリミング事業、ペットホテル運営、しつけ事業などを主な事業内容とし、国内外で180以上の店舗を運営している。同社は、顧客ニーズに応じたサービスを提供するためのポイントとして、現状の課題認識と対応策の検討を迅速に行うことに着目。店舗からの損益データをリアルタイムに把握し、店舗が抱える課題や傾向を素早く察知したり、顧客・商品などをさまざまな角度から分析したりする方法を模索していた。集計データは、事業戦略や中期計画を策定する際の将来予測データとしての活用も考えられていたのだという。

その実現にあたり、小規模なデータから始め、柔軟なスケールアウトが可能な拡張性の高さを重視した結果、クラウドサービスが採用された。SBTは、全社経営情報の集約・可視化を見据えてマイクロソフトのクラウド導入に関する実績や経験・ノウハウを活用し、具体的なロードマップとともにAzure SQL Data WarehouseとAzure SQL Serverを提案したのだという。

イオンペットによる経営情報の集約および可視化のイメージ

両製品の導入により、データ集計に費やしていた時間的コストと手間が軽減されたほか、数値データの可視化によって社員の意識が変化するなど、さまざまな効果が得られたとしている。

SBTでは今後、イオンペットのデータ活用をさらに支援していくという。