IaaSの契約時にすべきこととは?

IaaSの契約時にすべきこととは?

[2016/09/05 09:05] ブックマーク ブックマーク

クラウド

自社のITシステムを構築する際に、CPUやストレージ、メモリなどのハードウェア機能をクラウドサービスとして提供するのがIaaSです。IaaSを提供するサービス事業者は増加の一途をたどっており、展開されるサービス内容も多様化しています。したがってIaaSを導入する際には、自社の既存システムとの整合性や、利用目的に応じた通信・処理性能であることの確認が重要です。その手段の1つとして推奨されているのが、SLAと呼ばれるサービス品質保証制度の締結です。

SLAの基本知識や締結にあたってのポイントをご紹介します。

SLAとは?

SLAとはService Level Agreementの略称で、サービス品質保証制度とも呼ばれています。通信サービスやレンタルサーバーなどでよく活用されている制度で、サービス提供事業者が利用者に対し、どのレベルのサービス品質を保証するかを示したものです。

処理性能や通信速度の最低限度、メンテナンス・障害による利用停止時間の上限など、サービス品質に関わる保証項目を取り決め、それに反した場合は利用料金を減額するなどのペナルティを契約に含めることもあります。取り決める保証項目は、時間や速度など量的に計測ができるものに限られており、保証条件としては上限・下限・平均などを数値で定め、サービス提供者と利用者間で齟齬が生じないよう、測定方法まで盛り込むことが一般的です。

IaaSはオンプレミスと異なり、外部のサービス提供者が品質管理やトラブル対応をしているため、緊急時の迅速な対応や、トラブルにより業務に支障が生じた場合の保証体制を予め取り決めておくことが、業務効率化にも双方の信頼関係においても重要となってきます。さらにIaaSのサービス提供にあたって、複数のサービス提供事業者が連携している場合は、複数のアクター間での認識の一致も欠かせません。このような点において、SLAの締結は省くことのできないプロセスとなっているのです。

SLAでの合意すべき必須事項とは?

SLAを締結する場合、最低限合意しておくべき項目は、「サービスの月間稼働率」と「利用料金の減額基準」「減額方法」「減額の対象とならないケース」です。

たとえば月間稼働率が99.99%未満であった場合、所定の申請書を期日までに提出すると、ペナルティとして利用料金から所定の減額があるといった内容で、月間稼働率は(月間総稼動時間-累計障害状態時間)÷月間総稼動時間×100という式で計算することが一般的です。減額対象にならないケースとしては、メンテナンスによる利用停止時間や、災害や停電などによりサービス提供ができない場合を挙げられることが多いでしょう。

さらに、利用者のサービス利用目的や業務環境によって、追加の項目を合意することもあります。たとえばサービス終了を想定した運用や災害時における運用などのサービス継続性に関わる項目、バックアップデータの適切な保存に関する項目、セキュリティ対策、他の連携事業者との責任の割り振り、障害やメンテナンスにおける利用者への通知体制などです。利用者の業務について重大な支障が生じることのないよう、IaaS契約前に十分なシミュレーションを行い、SLAの合意項目を整理しておくことが重要だといえます。

なおSLAにおいては、契約で用いられる言葉の定義に関して合意しておくことも大切です。具体的な例としては「月間」「障害」が何を指すのかといった点が挙げられ、「月間とは毎月1日から末日のことを指す」「障害とは、1分以上継続してサーバーにアクセスできなくなった場合」などと明記することで、双方の認識のズレを防ぐことができます。

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IaaSの契約時にすべきこととは?
自社のITシステムを構築する際に、CPUやストレージ、メモリなどのハードウェア機能をクラウドサービスとして提供するのがIaaSです。IaaSを提供するサービス事業者は増加の一途をたどっており、展開されるサービス内容も多様化しています。したがってIaaSを導入する際には、自社の既存システムとの整合性や、利用目的に応じた通信・処理性能であることの確認が重要です。その手段の1つとして推奨されているのが、SLAと呼ばれるサービス品質保証制度の締結です。SLAの基本知識や締結にあたってのポイントをご紹介します。
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自社のITシステムを構築する際に、CPUやストレージ、メモリなどのハードウェア機能をクラウドサービスとして提供するのがIaaSです。IaaSを提供するサービス事業者は増加の一途をたどっており、展開されるサービス内容も多様化しています。したがってIaaSを導入する際には、自社の既存システムとの整合性や、利用目的に応じた通信・処理性能であることの確認が重要です。その手段の1つとして推奨されているのが、SLAと呼ばれるサービス品質保証制度の締結です。SLAの基本知識や締結にあたってのポイントをご紹介します。

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