IaaSにおける仮想マシンスペックの柔軟性

IaaSにおける仮想マシンスペックの柔軟性

[2016/09/02 09:15] ブックマーク ブックマーク

クラウド

IaaSかクラウド上から仮想マシンによるサービスを提供するクラウドサービスですが、これだけでは従来のホスティングサービスやレンタルサーバーと大差ありませんよね。IaaSがホスティングやレンタルサーバーと異なる点は、仮想マシンのスペックやOSをある程度自由に選択できることです。そこで今回は、大手クラウドサービス業者を対象に、IaaSをスペック面からまとめていきます。

サーバスペックの柔軟性

IaaSにおける仮想マシンはサービスの中核を担う部分だけに、カスタイマイズが柔軟にできるよう、各社とも配慮しています。例えば富士通が提供するクラウドサービスでは、仮想マシンの台数、CPUスペック、メモリ容量を約20種類の組み合わせから選択できるようになっており、非常に柔軟性のあるサービス内容です。最も低額かつスペックを抑えた「0.5GHzCPU、仮想CPU1個、メモリ1.7GB」プランから、「4GHzCPU、仮想CPU8個、メモリ60GB」という高スペックまで内容はさまざま。また、これらのスペックを誇る仮想マシンを最大20台まで作成可能とのことで、かなり小規模な用途から大企業が展開するwebサービス用の土台としての用途まで、幅広い客層をカバーしていることになります。

このような仮想マシンを使ったIaaSは「仮想共有」と呼ばれる、複数の顧客で一定の資源を共有するサービスです。そのため月額料金が低額ですみ、コストパフォーマンスを重視する顧客にはぴったりの仕組みと言えるでしょう。

ただし、より堅牢性や専有性を高めたいのであれば、仮想共有によるIaaSではなくオンプレミスに近い物理専有、仮想専有のホステッドサービスを利用することが望ましいと言えます。これらは顧客ごとに専用の設備を提供するため、セキュリティや障害対応といった面が強化されている反面、共有型よりもランニングコストが上がる傾向にあり、共有型か専有型かというサービス形態の違いも考慮する必要があるでしょう。

また、クラウドサービスのシェアトップをひた走るamazonが提供する、AWS(amazon web service)でも、個人から商用用途までをターゲットにした多種多様なスペック選定が可能です。例えば「t2.nano」と呼ばれる最小構成では小規模な開発環境やウェブサーバー、小規模データベースを想定したスペックですが、「x1.32xlarge」という大企業向けの構成では最新世代のインテル Xeon CPUを採用しながら仮想CPUは実に128個、メモリに至っては1952GiBという膨大な容量を誇ります。

このように国内外の大手企業がIaaSを提供している現状では、スペック選定においてかなり柔軟性があることは確かですから、対象となるサービスの規模に応じたスペック選びを心がけましょう。

CPUやメモリだけではない! 帯域やストレージにも注意

IaaSにおいて重要な点は、仮想マシンのスペックだけではありません。実際にデータが通過する回線の帯域や、ストレージの容量についても考慮しておく必要があります。

例えば前述したamazonのawsでは、ネットワークの帯域幅が構成によって異なります。比較的大規模な企業向けのプランでは、10Mbpsから20Mbpsとなっており帯域を専有化することによって安定したネットワーク伝送速度を保証しているようです。また、ストレージにもHDDではなく、データ読み書き速度に優れるSSDを採用していることも特徴。amazonは海外のIaaS事業者ですが、国内IaaS事業者でも専用回線を用いたクラウドサービスを提供しているところは多数あります。例えばニフティクラウドでは、ネットワーク伝送速度が500kbps以下のプランから100Mbps以上の個別見積もりプランまでを提供しているため、よりきめ細やかなカスタマイズが可能でしょう。

いくらサーバスペックが高くても、ネットワーク伝送速度やストレージの読み書き速度が遅ければ、どちらかがボトルネックとなってシステム全体のパフォーマンスが落ちてしまいかねません。仮想マシンのスペックを存分に活かすには、ネットワークの伝送速度とストレージのレスポンスも揃える必要があるため、これらもしっかりチェックしておくことが大切です。

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